【鬼滅の刃】水柱の継子がセコムすぎる［弐］ (ページ9)

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セコム５９ページ9

善逸「た、たんじろぉ……っ！！」

炭治郎「善逸、大丈夫か！？こんなに怪我して……痛くないか？」

善逸様は炭治郎様を見つけると、目に涙を浮かべた。

私はサッと善逸様が横たわる寝台へと近づく。

善逸「炭治郎、聞いてくれよぉぉ！！

俺さ、凄く怖くて痛かったんだからなぁ！」

炭治郎「そうか、よく頑張ったな。

ところで、村田さんや伊之助を見なかったか？」

善逸「村田って人は知らないけど、伊之助なら隣にいるよ」

炭治郎「あ！ほんとだ！思いっきりいた！気づかなかった！！」

炭治郎様は大きな声をあげる。

善逸様の隣の寝台に、猪の被り物をした男がいた。

ふむ、彼も炭治郎様のお友達なのだろう。

ふふっ、炭治郎様に親しい友達がいるだなんて嬉しいなあ。

炭治郎「伊之助、無事で良かった！

ごめんな、俺、助けに行けなくて……っ！！」

炭治郎様は涙ぐみながらそう告げる。

すると、伊之助様は掠れた声で「イイヨ、気ニシナクテ」と言った。

どうやら、喉を潰さらたらしい。

善逸「あのさ、炭治郎……一つ聞いてもいいかな。

なんで、炭治郎はお姫様だっこされてるの？

あと、その人は……？」

その時、善逸様が首を傾げながらそう言った。

私はハッとなる。

しまった。自己紹介をするのを忘れていた。

炭治郎「この人は、Aさん。俺の兄弟子だよ」

善逸「へぇー」

炭治郎様は笑顔を浮かべながらそう告げる。

善逸様は大きな琥珀色の瞳を私に向ける。

ちゃんと自己紹介をしたほうがいいな。

なんせ、お二人は炭治郎様のお友達なわけだし。

私はそう思うと、炭治郎様を善逸様の寝台におろした。

そして、今までつけていた面を外す。

A「お初にお目にかかります、小竜Aです。

炭治郎様のお友達であるお二人に会えて光栄です。

何卒よろしくお願いします」

私はそう言うと、少し頭を下げてお辞儀をした。

そして、にこりと笑顔を浮かべた。

善逸「……炭治郎、おいこら、炭治郎。

お前…こんな美人な子にお姫様だっこされてたのか！？

お前だけずるすぎるだろぉぉぉぉぉぉぉっっ！！！」

炭治郎「いや、待ってくれ！

俺もAさんの素顔を見るのは初めてだ！！」

善逸「だからなんだ！！

お前がかわいこちゃんにお姫様だっこされた事実は変わらねぇっ！！」

何故か知らないが、修羅場になった。