【鬼滅の刃】水柱の継子がセコムすぎる［弐］ (ページ1)

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セコム５１ページ1

Aｓｉｄｅ

お館様「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」

お館様のその一言で、一気に柱がざわついた。

勿論、私も驚いている。

宇髄「そんなまさか……柱ですら誰も接触したことがないというのに…こいつが！？

どんな姿だった！？能力は！？場所はどこだ！？」

時透「戦ったの？」

不死川「鬼舞辻は何をしていた！？

根城は突き止めたのか！？おい、答えろ！！」

おうおう、めっちゃ質問攻めだな。

聖徳太子じゃないんだから、聞き取れないだろ。

ほら、炭治郎様が目回してるじゃん。

つかそんなに雑に掴むなや、離せこのツリ目野郎。

宇髄「黙れ！俺が先に聞いてるんだ！

まず鬼舞辻の能力を……」

音柱が風柱にくってかかったその時、お館様が口元に人差し指を向けた。

その刹那、話し声は止まり、静寂が訪れる。

……お館様の威厳って素晴らしいな。

お館様「鬼舞辻はね、炭治郎に向けて追手を放っているんだよ。

その理由は単なる口封じかもしれないが、

私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくない。

恐らくは禰豆子にも、鬼舞辻にとって『予想外の何か』が起きているのだと思うんだ」

お館様は「わかってくれるかな？」と最後に告げた。

先程まで反論していた柱達は、口を噤んで何も返さない。

どうやら、納得したようだ。

まあ、渋々だろうが。

だが、しかし……。

不死川「わかりません、お館様！

人間ならば活かしおいてもいいが、鬼は駄目です。承知できない！！」

食いついてきたのは、やはり風柱だった。

ここまできてまだ駄々をこねるのか。

そう思って、呆れた視線を向けようとしたその時……。

＿＿＿＿＿＿ザシュッ

全員「！？」

深紅の雫が庭に落ちる。

風柱は刀を抜いたかと思ったら、それで己の腕を斬ったのだ。

不死川「お館様……証明しますよ、俺が！

鬼という物の醜さを！」

風柱は狂ったようにそう叫んだ。