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セコム41 ページ41

A「義勇様」





私はそう声をかけると、義勇様の斜め後ろにつく。



義勇様は蟲柱と歩いていた。


ふむ、これが月とスッポンとやつか。





胡蝶「今、とても失礼なことを考えましたか?」




A「いえ、事実を述べたまでです」





胡蝶「っ……」





蟲柱が私に微笑みかけてそう言った。



目が腐るのでこちらを見ないで頂きたい。





胡蝶「まあ、いいです。


お二人は隊律違反をした身ですので、大人しく本部に来て頂きますよ。

縛るのとか面倒なので抵抗しないで下さい」




冨岡「……」





蟲柱が笑ってそう言うが、義勇様は口を開くことなく歩く。


私は義勇様が何も言わないので、無言を貫いた。




鬼を庇った、ともあれば重罪は免れない。


死刑、もしくはお情けで脱退で許されるだろう。



脱退したらしたで、義勇様とのんびり暮らすのも……悪くないな。





冨岡「A」




A「はい」





義勇様に呼ばれ、私は返事をする。



私が顔を上げて義勇様を見ると、義勇様もこちらをチラリと見た。





冨岡「夕飯は鮭大根がいい」





義勇様はいつもと変わらぬ表情でそう言い放った。



隣の蟲柱が目を見開いている。

勿論、私も少し驚いた。




もしかしたら、本部に行って即死刑かもしれないのに。


それなのに、夕飯のことを言うだなんて。





A「……はい。とびきり美味しいものを用意致します」





私はそう言うと、面の中で微笑んだ。


義勇様も「嗚呼」と返事をしてくれる。





胡蝶「……夕飯、食べれるといいですね」





蟲柱は静かにそう言い放った。




私はチラリと蟲柱の顔を見る。


彼女は俯いていてよくわからなかったが、微かに声が震えていた。



こちらの身を案じているのかもしれない。




それから私達は何も話さず、

裁きが下るであろう本部の産屋敷へと向かった。





__________________

『お知らせ』と『皆様へ』は消させて頂きました。


皆様、たくさんのお言葉誠にありがとうございました。

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ただの鬼滅ばか - 容姿をもう少し詳しく教えて欲しいです、例えば何色の髪や隊服のいじりなど(長くてすいません)(。-_-。) (2020年1月10日 17時) (レス) id: bb28f730c6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - と、思ったら違いました!よんだでいったらわかりました(汗) (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 面白いですね!ちょっとねずこ襲ったのはおどろいたけど。そこらへん、義ゆうさんのことちゃんと信じてなかったのかな…とかw (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
涼野柚希(プロフ) - ぎゆーさんの不器用な(?)優しさですかね!“(´;ω;`)”もう好き (2019年11月18日 0時) (レス) id: f110a7e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 護りたい存在(まだ未熟で一人前ではないお前に、責任を負わすことは出来ない)からと思います。 (2019年11月18日 0時) (レス) id: b6f6cd0928 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年9月24日 20時

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