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セコム38 ページ38

?「……鬼を滅してこその鬼殺隊。

何故、鬼殺隊員である貴方が鬼を庇う」





女は私を見上げながらそう答えた。





A「お前が答えていいのは、『はい』か『いいえ』だけだ」




?「っ!」





私はそう言うと女を叩いた。



手首を返しながら手の平で顎に衝撃を与える。

脳味噌がぐるぐるになると思うが、時間稼ぎには丁度いいだろう。





A「もう一度問う。

お前は禰豆子様を殺そうとしたか?」





私は女にそう言い放った。


女は焦点の合わない瞳で宙を見上げる。



運の無い女だ。

私が相手なばかりに命を天秤にかけられるなんて。





?「………………はい」





女は小さくそう呟いた。





A「懸命な判断だな。

次に口答えしたら腕を折るところだった。



正直なお前には、潔い死を与えてやろう。


痛いのは一瞬だから安心しろ」





女は賢いようで察したようだ。


『はい』か『いいえ』で答えなければ、

死ぬことより辛い仕打ちを受けることを。



だから、『はい』で答えたのだ。




だが、私は無慈悲だ。


情けなど無用。

禰豆子様に手を出そうとしたのなら尚更である。





A「お前は正直者だから、先程の質問に答えてやろう。



何故、鬼である禰豆子様を守るのか。


それは、禰豆子様が守るに値する人間であるからだ。

その兄である炭治郎様も同様に。




私にとって、鬼も人も価値は変わらない。


私より弱いから、生きようが死のうがどうでもいい。

その存在に興味すら無い。



私は、鬼を庇っているわけではなく、

禰豆子様だから守っているのだ」





私はそう言うと、刀を抜く。


鼠色の刃が月明かりに照らされて光った。





A「さようなら」





私はそう言うと、刀を振りかぶった。




______バサバサッッッ!!




だが、その時。


私の視界に黒い影が飛び込んできた。

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ただの鬼滅ばか - 容姿をもう少し詳しく教えて欲しいです、例えば何色の髪や隊服のいじりなど(長くてすいません)(。-_-。) (2020年1月10日 17時) (レス) id: bb28f730c6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - と、思ったら違いました!よんだでいったらわかりました(汗) (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 面白いですね!ちょっとねずこ襲ったのはおどろいたけど。そこらへん、義ゆうさんのことちゃんと信じてなかったのかな…とかw (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
涼野柚希(プロフ) - ぎゆーさんの不器用な(?)優しさですかね!“(´;ω;`)”もう好き (2019年11月18日 0時) (レス) id: f110a7e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 護りたい存在(まだ未熟で一人前ではないお前に、責任を負わすことは出来ない)からと思います。 (2019年11月18日 0時) (レス) id: b6f6cd0928 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年9月24日 20時

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