セコム37 ページ37
炭治郎「Aさん!?」
A「義勇様があの女を食い止めます。
その間に私達は逃げましょう。捕まっていて下さい」
私はそう言って、左近次様特性の木箱を炭治郎様に持たせた。
二人を両脇に抱え、一気に距離を離す。
炭治郎「冨岡さん、Aさん……すみませんっ、ありがとうございます!!」
冨岡「……」
A「さあ、舌を噛みませぬよう気をつけて下さいね」
炭治郎様の声は、義勇様にも届いたはずだ。
私は面の中で微かに笑いながら、足を速める。
二人を抱えながらは多少スピードが落ちるな。
いや、だが脚を緩めては捕まる。
義勇様が足止めして下さっているのだから、それを無下にしてはいけない。
A「……炭治郎様、走れますか?」
炭治郎「は、はい!それがどうし……」
A「なら、少しだけお二人で走って下さい。
五分後に必ずお迎えに行きますので」
私は炭治郎様にそう耳打ちをすると、二人をふわりと宙に投げた。
そして、柄に手を伸ばす。
カシャンッ、という音と共に刀を抜いた。
_____ガキンッッ!!
?「!?」
A「気配の消し方が甘いぞ、小娘」
私は後ろから飛びかかってきた女を刀で受け止めると、弾き返した。
追っ手の女だろう。
禰豆子様を狙っているようだ。
ということならば、この女は私の敵だな。
私はそう思うと女を見た。
女は辛うじて体勢を整えるが、私はそこに打ち込む。
?「がっ!」
A「私が相手だなんて、お前は可哀想だな」
女の腹に向かって刃を振るう。
それは間一髪で女が受け止めたが、手首を返して鳩尾に深く拳を入れた。
私は咳き込む女を見下ろす。
……変な髪飾りだけど、そういや蟲柱も同じようなやつを付けていたな。
ふむ、あの女の継子か。
A「はいかいいえで答えろ。
お前は禰豆子様を殺そうとしたか?」
?「……」
私はこちらを見上げる女にそう問いかけた。
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ただの鬼滅ばか - 容姿をもう少し詳しく教えて欲しいです、例えば何色の髪や隊服のいじりなど(長くてすいません)(。-_-。) (2020年1月10日 17時) (レス) id: bb28f730c6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - と、思ったら違いました!よんだでいったらわかりました(汗) (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 面白いですね!ちょっとねずこ襲ったのはおどろいたけど。そこらへん、義ゆうさんのことちゃんと信じてなかったのかな…とかw (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
涼野柚希(プロフ) - ぎゆーさんの不器用な(?)優しさですかね!“(´;ω;`)”もう好き (2019年11月18日 0時) (レス) id: f110a7e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 護りたい存在(まだ未熟で一人前ではないお前に、責任を負わすことは出来ない)からと思います。 (2019年11月18日 0時) (レス) id: b6f6cd0928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年9月24日 20時