セコム３２ ページ32
冨岡「……A、下がれ。手を出すな」
義勇様は冷たい視線を私に向けながらそう言い放った。
私はそれに顔をひきつられながら、
「はい……」と小さく返事をすると下がる。
……義勇様、すばらしく怒ってらっしゃる。
こんな義勇様を見るのは、久しぶりだ。
前に見たのは、確か……初任務で大怪我をした時か。
あの時は何をしたんだっけ……覚えてないや。
私は炭治郎様の元へ駆け寄る。
炭治郎様は、あの体で移動し、
禰豆子様を守るように多いかぶさっていた。
禰豆子様も傷が癒えていない……。
糸が縛られていたのか、細い切り傷が体中についていた。
鬼「次から次に……僕の邪魔ばかりする屑共め」
冨岡「……」
鬼が忌々しそうに義勇様を睨みつけて言う。
だが、義勇様は何も言わず、鬼を見据えていた。
私は義勇様の間合いに入らないように二人を移動させる。
そして、奇襲に備えて二人の前に立った。
＿＿＿＿ギュルギュルギュル……
耳障りな音を立てながら、鬼が血気術を使う。
……無駄なことだ。
義勇様に勝てるはずがない。
私を殺せなかったあの鬼にもはや勝機はないだろう。
鬼の糸が義勇様の間合いに入ったその刹那……。
鬼「なにが……っ！？」
冨岡「……」
糸は全て斬られた。
義勇様によって、それらは全て無に返された。
あの技は、間合いに入った血気術を全て凪ぐ。
義勇様が編み出した唯一無二の技である。
A「お見事」
義勇様は、鬼の頸を落とした。
音も無く、鬼に痛みを与えることも無く。
いつも思うが、義勇様の刀さばきは美しい。
私には到底追いつけないであろう境地にこの方はいる。
冨岡「A、俺は怒っている。その意味がわかるか？」
A「……」
忘れてた。
義勇様、おこだったわ。
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ただの鬼滅ばか - 容姿をもう少し詳しく教えて欲しいです、例えば何色の髪や隊服のいじりなど(長くてすいません)(｡-_-｡) (2020年1月10日 17時) (
レス) id: bb28f730c6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - と、思ったら違いました！よんだでいったらわかりました(汗) (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 面白いですね!ちょっとねずこ襲ったのはおどろいたけど。そこらへん、義ゆうさんのことちゃんと信じてなかったのかな…とかw (2019年11月24日 23時) (レス) id: 5bd8ec40a6 (このIDを非表示/違反報告)
涼野柚希(プロフ) - ぎゆーさんの不器用な(？)優しさですかね！“(´；ω；｀)”もう好き (2019年11月18日 0時) (レス) id: f110a7e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 護りたい存在（まだ未熟で一人前ではないお前に、責任を負わすことは出来ない）からと思います。 (2019年11月18日 0時) (レス) id: b6f6cd0928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邉 なちゅ。 | 作成日時：2019年9月24日 20時
