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お見合い23 ページ23

A「炭治郎君は妹を連れて走れ。

此処の足止めは私がする」




私はそう言うと、継子へと斬りかかる。


中々いい太刀筋はしているが……所詮は新人。

あしらうのは簡単だった。





炭治郎「雨仁さん、ありがとうございます!」





炭治郎君はそう言うと、駆け出した。



私は構え、継子を見据える。


彼女はじりじりと動くも、私は警戒態勢を怠らない。




彼女は、小石を拾い上げると、それを投げつけた。


苦肉の策か。

私は刀を鞘に収めて、小石を全て弾き返した。



だが、私の死角をすり抜け、一つの石が通り過ぎる。





炭治郎「がっ!」




A「!」





遠くで、炭治郎君の呻き声が聞こえた。


へぇ、それが狙いか。




私は彼女に近づき、刀を振るう。


鍔迫り合いになり、そこで彼女の鳩尾を蹴った。





A「どうみてもあの隊員は重症。

その後頭部に石を投げれば、命に関わる。


我々は鬼殺隊。鬼を滅するが、人は違う。



お前の行為は一歩間違えば人殺しに繋がる。

……胡蝶さんにどんな指導されてるんだ?」




栗花落「っ……」





私がそう言うと、彼女の顔が微かに歪んだ。



炭治郎君の声からするに、気絶しているかもしれない。


この子を気絶させて、二人を回収すればいいか。




そう思い、間合いを詰めたその時……。





鎹鴉「伝令!伝令!カアァァッ!!」




A「!」





鎹鴉の声が響き渡った。



私達は、ピタリと動きを止める。





鎹鴉「炭治郎、禰豆子ヲ拘束!

本部へ連レ帰ルベシ!


炭治郎、額二傷アリ!

竹ヲ噛ンダ鬼、禰豆子!」




A「……」





私は継子をチラリと見てから、静かに刀を下げた。


継子も同じく刀を鞘に収める。




私は、走って炭治郎君の元へと向かった。


気絶しているだけか。





禰豆子「むー」




A「禰豆子ちゃん、日が昇るから箱へお入り」





私は箱を開けると、彼女を中へ入れるよう促した。




……これから、この二人はどうなるのだろうか。



私としては、この子達に死んで欲しくは無い。

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渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます!その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます!毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです!善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります!! 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд;*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い!更新楽しみです! (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます!応援ありがとうございます!とっても嬉しいです!投票をして頂き感謝感激雨あられでございます! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月30日 7時

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