検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:150,857 hit

かわいい23 ページ23

影の中を移動する。


炭治郎君と禰豆子ちゃんの匂いを頼りにして。



でも、たくさんの人間の臭いと、

血の匂いが混ざって鼻が効かなくなってくる。





A「誰もいませんように……」





私はそう言うと、影の中から出た。


辺りを見渡してみても誰もいない。



くんくん、と匂いを嗅いで神経を集中させる。


炭治郎君並みに鼻が利くわけじゃないからね、私。



なんとか炭治郎君の匂いを嗅ぎ分け、それに向かって走った。




炭治郎君……血の匂いが混じっている。

相当な深手だ。


私の力で少しでも良くなればいいんだけど……。





A「!」





その時、炭治郎君の羽織りが見えた。



うわぁぁぁん、私のかわいこちゃん!

会いたかったよぉぉぉっ!!





A「炭治郎くぅぅぅぅうおぉぉぉえばっ!」





炭治郎君に抱きつこうとしたら、

突如視界に刀が見えて、私は咄嗟に炭治郎君の影の中に滑り込んだ。



あ、危なかった……。


え、私殺されかけたよね?

怖い、え、怖いんだけどぉぉぉっ!!





炭治郎「冨岡さん!この人は違います!

この人は鬼ですが人を殺しません!」




冨岡「……お前の連れか」





影からひょっこり覗いてみると、

炭治郎君は地に這っていながら禰豆子ちゃんを守っていた。



そして、私も守っていた。


炭治郎君が手で隠しているのは、

私が入った影の入り口のところだった。




うわ、泣いちゃう……。





A「炭治郎君!禰豆子ちゃん!

無事で良かったよぉぉぉっ!!!!



あのね、あのね!


善逸君が鬼倒したんだよ!?

私のこと守ってくれたの可愛いよぉぉぉもう死ねるぅぅっ!!」




冨岡「そうか。なら、ここで殺してやる」




A「え、なんなの。鬼殺隊怖っ。

まじであのオバサンといい、クソ野郎しかいねぇな」





可愛い子の結婚式すら見てないのに死ねるわけねーだろ。



冨岡と呼ばれた人は、

よくわからない無表情で私を見つめていた。



駄目だ、この人も私の可愛い基準には達しないらしい。





炭治郎「二人が無事で良かったです」




A「えへへ、頑張ったよ〜」





やっぱり、炭治郎君は可愛い。





_______________



京子「Aちゃん大丈夫かな……。


Aちゃんは、自分より年上の人に態度悪いからなぁ。



本人は自覚ないけど、

見た目じゃなくて性格重視だからなぁ……」





京子ちゃんは、Aと同い年です。

かわいい24→←かわいい22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (224 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
444人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます!更新お願いします!!! (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月21日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。