かわいい19 ページ19
善逸「Aちゃんを助けなきゃ……。
助けなきゃ、助け……」
鬼「口だけでなんにも動かねーな!」
A「余裕こいてんじゃねーよ!
この人面犬もどきが!」
鬼「口悪いな、お前!」
私は鬼につかみかかり、
下を引っ張り出すとそれを【月影】で斬る。
お喋りなお口は閉じちゃえってね。
舌ねちょねちょしてた……気持ち悪い。
鬼「ぁぎっ………ぐぅっ……!!」
A「なんて言ってるかわからないよ。
日本語話してくれないかな?」
私、可愛い子いじめるやつ大っ嫌いなんだよね。
それって、可愛い子を妬んでやってるとしか思えないの。
善逸「嫌ぁぁぁぁぁっ!!」
A「善逸君!?」
今日一の悲鳴を聞き、私は善逸君のほうへ振り返った。
善逸君は気を失ったのか下へと落ちている。
間に合え、私の脚!
鬼「余所見とは随分余裕だな!」
A「しまっ……!?」
振り返れば、そこには鬼が吐いた毒液が。
しまった、これは交わせない……!
私は攻撃を受けてもなんとか回復するし、
なら、善逸君を助けることを先にして……。
_____ドンッ
鬼「!?」
A「ぜ、ん……いつ…くん?」
光の粒子が見えた気がした。
私は、さっきいた位置とは遠い場所にいる。
善逸君に抱えられるようにして。
暫く時間が経って、善逸君が助けてくれたことを理解した。
A「善逸君、ありがとう」
私が善逸君にそう言うと、
善逸君は私をおろしてくれた。
善逸君のまとう雰囲気が変わった。
呼吸が変わり、空気がビリビリする。
私は善逸君の邪魔にならぬよう、善逸君と距離をとった。
善逸君が構えたその時、
私は小さな太陽を手の平から出すと鬼へと投げつける。
A「善逸君、今だ!」
私がそう叫んだ時、
善逸君は落雷の如く目にも止まらぬ速さで鬼の首を斬った。
……嗚呼、わかった。
どうして善逸君の影が落ち着くのか。
それは、君が雷に愛されているからなんだね。
A「流石だね、善逸君」
私は善逸君を宙で受け止めると、
そっと宙に吊るされた家に寝かせた。
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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます!更新お願いします!!! (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月21日 22時