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かわいい11 ページ11

炭治郎「……Aさんは、殺しません」




A「え……?」





炭治郎君の言葉に私はつい頭をあげた。



なんで……?


貴方は、鬼狩りでしょ。

鬼を殺すのが貴方達の役目でしょ?




私は炭治郎君の顔を見る。


炭治郎君は、優しい顔をしていた。





炭治郎「Aさんは、この里を守っていました。

それは、俺がこの目でしっかり見てます。


だから、殺しません。

俺は、良い鬼がいるって信じてるから」





炭治郎君はそう言って、にっこり笑った。



京子ちゃんは顔をあげて、

「ありがとうございます……っ」と泣いた。




……なんて、優しい子なんだろう。


同情も偽善も偽りも無い。

見惚れてしまうほどただ真っ直ぐな心。




鬼狩りは、鬼を殺す狂った奴らだと思った。


私を追いかけてきた奴らは、そんな奴ばかりだった。




でも、炭治郎君は違う。


本当に私を信じてるんだ。





A「……炭治郎君、ありがとう」





本当に変な子だ。


私はこんな人に会ったことが無いよ。





善逸「まあ、禰豆子ちゃんもそうだしな。

炭治郎が言うなら、俺は別に構わないよ」




伊之助「俺は親分だから、子分の意見も尊重するぜ!」




炭治郎「二人共、ありがとう」





善逸君も伊之助君も刀を鞘に収める。



そんな三人に笑顔がこぼれた。

炭治郎君の優しさは、水の波紋のようにこの二人に影響を受けさせる。



そして、この三人は根っからのいい人なんだろう。





善逸「あ、日の光が!Aさん、隠れないと!」




炭治郎「本当だ!何か隠れれるものを探せ!」




伊之助「箱ん中には、もう入れねーのか!?」




炭治郎「禰豆子だけでいっぱいっぱいだよ!」





夜が明け、日の光が指す。

温かい日の光が里を包み込む。


慌てる三人に笑いを一つ零す。



この三人になら、私の全てを話せる気がする。





A「安心して。私は日の光を浴びても焼けないの。


なんたって、鬼は鬼でも私は『成り損ない』だからね」





私は笑顔でそう告げた。

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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます!更新お願いします!!! (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月21日 22時

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