かわいい３８ ページ38
炭治郎「Aさん、着きましたよ」
A「よっ、と」
炭治郎君の声が聞こえて、私は影の中から飛び出た。
そこは、あのオバサンの屋敷だった。
炭治郎君は此処で治療を受けつつ暮らすらしい。
善逸「わぁぁぁっ！Aちゃんだぁぁっ！！
生きてて良かったぁぁぁぁっっ！！！」
A「善逸君！良かった、無事だったんだね」
泣き叫んでいたのは、体が少し小さくなった善逸君だった。
騒ぐくらい元気なら、大丈夫だろう。
それにしても……ほぅ、私のかわい子ちゃん……。
癒しだよぉ。
そんなことを思いながら、私は善逸君を抱きしめた。
善逸君「……俺、もう死んでもいい」
炭治郎「善逸、気をしっかりしろ！
Aさんも離れてください！善逸が死にます！」
その後、善逸君は幸せそうに眠った。
永眠じゃ無いよ。
那田蜘蛛山での戦いの打撃は、想像以上だった。
特に重症なのが、善逸君。
私の【与奪】は、生命力を私経由で渡しているだけ。
与えられた側の回復力をあげるだけで、毒を直接治すわけではない。
回復力が高まる、つまり自己治癒力があがる代物なのだ。
だから、善逸君の毒を治すことはできなかった。
善逸「でもね、Aちゃんがいなかったら、
これ以上に危なかったらしくてさ。
Aちゃん、本当にありがとうっ！！」
A「私は何もしてないよ」
善逸君は私にそう言った。
あれは、善逸君の呼吸もあったから、毒の巡りが遅くなったのだ。
私が凄いわけではない。
炭治郎「いや、Aさんには俺も助けられたよ。
不死川さんから禰豆子を守ってもらったし」
炭治郎君はそう言って私に微笑む。
誰かの助けができたなら、それでいい。
私はこの四人に救われたから、なにか恩が返せればそれで。
伊之助「……ナンニモデキナカッタ」
その時、暗い一言が部屋に小さく響いた。
え、今の声って……伊之助君？
炭治郎「そんなことない！伊之助は凄かったよ！！」
善逸「そうだそうだ！暗くなるな！」
A「だ、大丈夫だよ！自信を持って！！」
あの伊之助君がここまで落ち込むなんて……。
その後、ずっと伊之助君を励ましていた。
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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (
レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです！更新楽しみに待ってます！更新お願いします！！！ (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです！これからも頑張ってくださいね！ (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邉 なちゅ。 | 作成日時：2019年8月21日 22時
