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連れてこられたのはこの前1人でフラフラ見てた雑貨屋さんだった。
「ここ、好きそうやな思って。どうや？」
「さすがやな、信ちゃん」
「せやろ！女心はわかれへんけどA心はわかるんや」
「なにそれ(笑) こないだまで全然わかってへんかったくせに！」
「そうか？」
「そうや(笑)」
言い合いしながらお店の中を見て回って、シュシュを合わせてみたり、ヘアピンを付けてみたりしたけど、どれも可愛くて選びきれなかった。
そしたら
「これええんちゃう？付けてみ？」
って信ちゃんが髪留めを持ってきてくれた。
「え、似合わんよ(汗)」
「ええから付けてみって！」
「、、どう？」
ムラサキ色のダイヤの形をしたビーズが散りばめられたそれはキラキラ光って、とても大人っぽくて似合ってない気がした。
「ええやんか！よう似合うとる！」
「うそやん、、ほんまに、？」
「なんや、俺の言うことが信じられへんのか？音符もよかったけどこういうんも似合うてるで？」
信ちゃんがそう言ってくれるなら、、
「じゃあこれにするっ」
お会計で可愛いリボンのラッピングをしてくれた。
お店を出たら
「ちょっと早いけど。誕生日おめでとう！」
「ありがとう、信ちゃん！大切にする！」
お祝いの言葉をくれた。
「信ちゃんのお誕生日、何か欲しいものある？」
今まで聞いても、いらんいらん！って言われてたから毎年手作りのクッキーを渡してた。
だからプレゼントらしいプレゼントをしたことがなかった。
けど、もう高校生だし、、
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作者名：オト | 作成日時：2018年6月23日 10時
