9.我が家 ページ10
「んーなんか恥ずかしいね」
広斗「うっせぇ。いくぞ？」
「はーい」
風が気持ちよくて。
ずっと乗ってたいなーなんて思ってしまって。
…降りたくなくて。
離れたくなくて。
広斗「…おい？ついたぞ。」
「あ、うん。」
バイクから降りて広斗を見つめる。
「ねぇ、広斗。」
広斗「あ？んだよ」
「…また、一緒に……寝てくれる…？」
私、覚えてるの。
広斗が昨日、私を抱きしめながら寝たこと。
安心できた。すごく。
広斗「…おまえ………。…っはぁ、わかったよ。また来る。
ここの家に。」
頭にぽんと手を置かれた。
「…うん、ありがとう。」
広斗「別に。じゃあな。」
「え、ヘルメット…」
広斗「やるよ。また乗るだろ？」
「うん！」
そう言い残し、ふっと笑って帰ってしまった。
…黒いヘルメット。
大切にしよう。
はーやっぱ我が家は落ち着くな！！！
…………1人だけれど。
「はぁ…どこいこう。」
最近いろんなことあって行けてなかった病院、いこうかな。
「お兄ちゃん。来たよ。」
ちょっと笑いかけてお兄ちゃんを見る。
やっぱまだ覚めないのかな。目。
「お兄ちゃん……起きて、起きてよ………
………つらいよ…助けて…………ッ！」
？「……お前、また来てたのか。」
ぼやけた目を拭いて、話しかけてきた人を見る。
「…琥珀、さん。」
琥珀「あ？お前俺の名前知ってたのか。」
「…あなたの知り合いに聞きました。
琥珀さん。兄は、九十九は……
私のこと、なにか話していませんでしたか…？」
琥珀「…お前、Aっつったか。
九十九はな、俺に1回話してくれたことあんだよ。」
私が座っているイスと、お兄ちゃんのベッドをはさんだ向かい側にあるイスに
座った琥珀さん。その目は、寂しそうな目をしていて。
「…なんて、言っていましたか？やっぱり、会いたくないって…」
琥珀「そんなことねぇ。会いたいっつってた。
でも、こんな俺だから恥かかせたくねぇって。」
「………ッ！！！そんなこと、ないのに……」
琥珀「…ごめんな。俺のせいで。」
「そんな！！琥珀さんのせいなんかじゃ…！！！」
琥珀「いや、俺のせいなんだ。」
そう真剣な眼差しで言ってくる琥珀さん。
…違う、違うよ。きっと違う。
「…すみません、帰りますね。」
琥珀「あぁ。」
「ありがとうございました。いろいろと。」
琥珀「いや、いいんだ」
私は病室を、逃げるようにあとにした。
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くるみ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます！これは、KOOが早く帰れと言いづらそうにしていたところをROCKYが代弁した感じです…口調は早く帰れと(言いたいんだろう)という意味です、分かりづらくなっていて申し訳ないです…！ (2017年9月8日 6時) (
レス) id: 245b6250d7 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - P19のKOOと夢主の会話なんですが、ROCKY「はやく帰れと。」では無くKOO「はやく帰れと。」では無いですか？KOOと会話してるのに何故「ROCKY」が登場？しかも口調が…一度、確認して見て下さい。 (2017年9月6日 17時) (レス) id: fe72cbbb57 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - ハイロー大好き広斗とタケシとコブラ大好き (2017年5月27日 9時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - かな氏さん» ありがとうございます！！そう言っていただけて幸いです！ (2016年10月15日 19時) (レス) id: 320bdd5895 (このIDを非表示/違反報告)
かな氏 - 本当に面白いです！続き楽しみに待っています！ (2016年10月11日 18時) (レス) id: c3c55bf5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ | 作成日時：2016年8月10日 11時
