【HiGH＆LOW】守って。

8.朝飯 ページ9

……は、ここどこ。

私が起きると見慣れない部屋のなか。
なんかすごい男っぽい部屋だな？
と思いながら二日酔いでだるい体を起こす。

部屋からでても見覚えのない廊下。
階段を降りてみる。こういうのはだいたい下に行くと進展がある。

？「あ、起きた？？」

こいつ、聞いたことある声。

「ここどこ。でついでにあんた誰。」

？「はぁ！？いやいや昨日のこと覚えてないの！？」

「昨日…昨日………あっ！あのナンパ男！！！なんだっけ、雅貴？」

雅貴「そーそー！ナンパ男って覚え方はショックだな〜w
ま、座って座って！朝ごはん！！」

…コンビニのおにぎり？は？なめてんのこいつ。

「キッチンある？」

雅貴「あるにはあるけど、どうしたの。」

「朝飯。作ってあげるよ。」




作ったのは和食。
もともと冷蔵庫にあるものを使って作ったし、
そんなに量はないから、食べられるんじゃないかなと思う。

「はい。弟くん…えっと……広斗？の分も。」

雅貴「ありがとぉお！！！助かる！！！！」

広斗「あ、こいつ起きた？」

そう言ってドアからでてきたのは広斗。

雅貴「なに、お前散歩？」

広斗「ま、そんな感じ。…ってんだこれ。」

「あ、私が作ったんだけど……味は保証できない」

雅貴「じゃー！みんなで食べますか！」


食べ始める。

「そーいえば、なんで私ここにいるの」

雅貴「…昨日、どこまで覚えてる？」

「んー、だいたいは覚えてるけど…」

広斗「お前、泥酔してぶっ倒れたんだよ。」

「まじ？？」

雅貴「で、家近かったし、広斗がおぶって連れてきたってわけ！」

「え、こんなデブを？？よく運べたな。」

雅貴「どこがデブだよwすっげー軽そうだったぞw」

「そんなこともないけどなー？」

広斗「……うまい」

「あ、ほんと？よかった！朝飯食べたら帰るから！」

雅貴「広斗、送ってけよ？」

広斗「ん。」

「えーいいよ？？」

雅貴「だーめ。」





食べ終わって送ってもらうことに。

広斗「おい」

「ん？」

投げられたのはヘルメット。

「バイクでいくの？」

広斗「あぁ。はやく乗れよ。」

「………私、バイク乗ったことない。」

これは本当。

広斗「…まじ？」

「まじ。」

広斗「大丈夫だろ。」

不器用ながら股がってみる。

広斗「腰。」

「腰？」

広斗「捕まれ」

「あ、こう？」

背中にくっついてお腹に手をまわす。
…若干広斗の顔が赤いのは気のせいだろう。

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