【HiGH＆LOW】守って。

45.ありがとう ページ46

お兄ちゃんと別れ、広斗の家へと向かう。

ドアを開けて、リビングへ。

ソファに座っている広斗。

そして、こちらをみた。

広斗「…どうだった？」

「うん、………仲直りした！」

そう言うとホッとしたような表情を浮かべた。

広斗「はー、今すっげぇ心臓バクバク言ってたわ…。」

「ふふふー」

ソファに引っ張り足の間に座らせる広斗。

私の頭に顎も乗っけて。

「これで、全部終わったんだよなー」

広斗「おー、そっか。」

「やっとゆっくりできるや」

広斗「そーだな。ずっとバタバタしてたもんな」

「うん」

広斗「あー、兄貴いなきゃ越してきてもいいんだけどなー…
ぜってぇ変なことすっもん。あいつ。」

「…あ、そういえば雅貴いないじゃん」

広斗「遊んでんだろ、しらねぇ」

「そっかそっか…ね、広斗」

広斗「ん？」

「ありがとう。ここにきてから迷惑かけてばっかだったけど、
広斗に出会えて良かった。大好き。」

広斗「…俺もA大好き。愛してる」

向き合って、

そのまま唇を重ねた。

甘い時間…だった。

そう、過去形。

雅貴「たっだいまー！……ってあ」

甘いキスの真っ最中に雅貴が帰ってきた。

玄関のドアの音に気づかなかった。

…嘘でしょ最悪。

広斗「げ」

雅貴「き、す…！？
俺ん家で何やってんの！！？」

「うるさいー」

広斗「そもそもここ俺の家でもあるし」

雅貴「まーいいけどさー。広斗とAちゃんならー」

「いいんじゃーんw」

またさっきの姿勢に戻って、3人でビールの缶を開けた。

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