38.守らせてよ ページ39
いつものようにバイクに跨り、いつものように道路を走る。
…いつも通りのはずなのに、何かが違う。
なんて考えてるとすぐについた海。
太陽の光が当たって、キラキラと光っていた。
私と広斗は、コンクリートに座った。
「…話してよ。お願い、」
広斗「ごめん…」
「……私さ？施設にいたころかなぁ。
いじめられてたんだよね。一部の子に。
そのときから、人が信じられなくなったの。
でもね？…広斗、あなたと出会って変われたんだよ。
大丈夫、私は広斗を裏切ったりしない。絶対に。」
手を広斗の手に重ねて、ぎゅっと握った。
広斗「誰かが、そう言ってくれんの待ってたんかな、俺…。
なんか、Aにならいい気がしてきた。」
って言って話し始めた広斗。
もう1人お兄さんがいること。
姿を消してしまったこと。
…不安で仕方ないこと。
何故か、私は聞いていて涙が出てきた。
「…ごめん、なんで私泣いてんだろ…。
あのね…広斗は優しいの。優しすぎちゃうの。
それ故に、自分1人で抱え込んじゃうんだと思う。
私や、雅貴のこと信じて？大丈夫、1人なんかにさせないよ」
広斗と目を合わせて言うと、広斗は優しく微笑んだ。
広斗「…ありがとな。なんかスッキリしたわ」
「ううん、私広斗に助けられてばっかりだから…
たまには私にも守らせてよ。」
広斗は「ははっ」って笑って海を見つめた。
もう、夕暮れに近づいてた。
「…ね、広斗。」
広斗「あー？」
「好きだよ」
広斗「………は？」
「こんなこと言って迷惑になるってわかってる。
でも…好きなんだよ、私。
不安なとき、黙って側にいてくれたのは広斗。
楽しいとき、一緒にいてくれたのも広斗なの…。
ごめん、困るよね…」
広斗「…あーあ。俺から言おうと思ってたのになw
俺も好き。いつの間にか好きになってた。
お前の、笑顔…守ってやりてぇんだよ。
俺と、一緒にいてよ」
「…嬉しい、すっごく。よろしくお願いします」
日が落ちている海の前。
私たちは、唇を重ねた。
バイクで広斗の家へと行くと、雅貴がドタバタとこちらへ。
雅貴「おかえり！遅かったな！？」
広斗「うっせぇ」
雅貴「はぁ！？お兄ちゃんがどれだけ心配したと…！」
「ふふ、じゃあ帰ろうかな。またね」
雅貴「え、こんな時間に帰んの！？」
広斗「泊まってけよ。」
「んーん、いいのー。今日は兄弟水入らずで話してよw
じゃーね！」
私の家から頑張れば徒歩で帰れる範囲だったので、
そのまま歩いて帰った。
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くるみ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます！これは、KOOが早く帰れと言いづらそうにしていたところをROCKYが代弁した感じです…口調は早く帰れと(言いたいんだろう)という意味です、分かりづらくなっていて申し訳ないです…！ (2017年9月8日 6時) (
レス) id: 245b6250d7 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - P19のKOOと夢主の会話なんですが、ROCKY「はやく帰れと。」では無くKOO「はやく帰れと。」では無いですか？KOOと会話してるのに何故「ROCKY」が登場？しかも口調が…一度、確認して見て下さい。 (2017年9月6日 17時) (レス) id: fe72cbbb57 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - ハイロー大好き広斗とタケシとコブラ大好き (2017年5月27日 9時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - かな氏さん» ありがとうございます！！そう言っていただけて幸いです！ (2016年10月15日 19時) (レス) id: 320bdd5895 (このIDを非表示/違反報告)
かな氏 - 本当に面白いです！続き楽しみに待っています！ (2016年10月11日 18時) (レス) id: c3c55bf5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ | 作成日時：2016年8月10日 11時
