33.静かな ページ34
少し騒々しさを感じさせる音楽が流れている。
私はセイラのバイクから降りた。
そして
扉の前に立ち
ドアを開けた。
9「Yo!Yo!」
響く声。ボリュームがある音楽。
ICE「セイ……A？」
「こんばんは、みなさん。」
笑って今の今まで騒いでいた人たちを順番に見る。
バーニー「A！？久しぶりじゃねぇか！！」
「…今日は、ご報告に。」
パール「兄貴、見つかったのか？」
「そう。見つかった…というよりは、
調べてくれた店に足運んだだけだけど…ね」
劉「…良かったな。」
「うん。
それでね？お礼、してなかったなーって。
ホント、言葉で表せらんないくらい感謝してる。
ありがとうございました。」
深く、一礼をして、また顔をあげた。
「…お礼といっちゃあなんだけど、
なんか、欲しいものとかある？」
セイラ「…Aが欲しい」
バーニー「Me too!!!」
「それ以外でw」
ICE「…お礼なんていーよ。
俺らが好きでやったことだ。」
「え、でもそれじゃ……」
バーニー「まーまー、ICEがいいって言ったらいいんだよ！」
「…そっか、ありがと！」
マイティのみんなと騒いで、ときには踊ったりして。
今は別室に劉と2人きりだ。
「…」
流れる沈黙。
両者、目も合わせずどこかを見つめている。
「あのさ」
劉「なんだ？」
「ずっと、気になってたの。
どうしてあのとき、私に声をかけたの？」
…そう。私がマイティに協力を頼むことになったきっかけは、
劉なのだ。
情報をおもむろにかき集めていた私に声をかけ、
こう言った。
「情報が欲しいなら、俺たちのところへ来い」
そんなこと言われて、怪しむに決まってた。
でも、お兄ちゃんに会いたい一心で、
気付いたら情報を貰っていた。
劉「…どうして、か。
何故だろうな、俺も正しい理由はわからないんだ。」
「…正しい理由………」
劉「でも、
俺ら、いや俺は、お前に笑って欲しかった。」
「…どーいうこと？」
劉「…さぁ。」
突然意味のわからないことを言い出した劉。
でも、そんな理由でも別にいい。
感謝しか、ない。
「…本当に、本当にありがとう。
私、劉がいなければこんな笑顔になれてないよ。」
そう言い精一杯微笑んだ。
「…さて、そろそろ帰ろうか、な。」
セイラ「送ってく」
ICE「いや、俺がいこう。
バイクだと、袋が飛ばされかねない。」
そして、チラッと私の服が入った袋を見た。
セイラが納得にいかないような顔をしていたなんて気のせい。
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くるみ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます！これは、KOOが早く帰れと言いづらそうにしていたところをROCKYが代弁した感じです…口調は早く帰れと(言いたいんだろう)という意味です、分かりづらくなっていて申し訳ないです…！ (2017年9月8日 6時) (
レス) id: 245b6250d7 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - P19のKOOと夢主の会話なんですが、ROCKY「はやく帰れと。」では無くKOO「はやく帰れと。」では無いですか？KOOと会話してるのに何故「ROCKY」が登場？しかも口調が…一度、確認して見て下さい。 (2017年9月6日 17時) (レス) id: fe72cbbb57 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - ハイロー大好き広斗とタケシとコブラ大好き (2017年5月27日 9時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - かな氏さん» ありがとうございます！！そう言っていただけて幸いです！ (2016年10月15日 19時) (レス) id: 320bdd5895 (このIDを非表示/違反報告)
かな氏 - 本当に面白いです！続き楽しみに待っています！ (2016年10月11日 18時) (レス) id: c3c55bf5ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ | 作成日時：2016年8月10日 11時
