3.知り合い ページ4
ITOKANをでて向かった先は
無名街。
ここはけっこう有名で、私がいた施設でも有名だった。
…行くあてもなければ、生きることが精いっぱい。
そんなスラム街だと。
私は1回だけここに来たことがある。
施設を抜けてすぐ。
そう、まさに行くあてがなかったから。
でも、ある青年の言葉で変わった。
「世界は広い」と。
「生きていれば夢を持てる」と。
無口だったけど、目は前を向いていた。
だから、私も進まなきゃって思って、とりあえず兄を探すことにしたんだ。
「…懐かしいなぁ。」
全ては、ここから始まったんだ。
よく考えれば、ここの地区から探せばよかったんだよね？？
こーんな近くだったんだし。
？「誰だ」
？？「この街になんのようだ？」
「…やだな、争いに来たんじゃないの。
あの青年に会いたいの。」
？「青年って？」
「とりあえず自己紹介。私はA。」
ピー「俺はピー！！！！」
タケシ「…俺はタケシ。」
「えっとね…特徴を言うと…って私覚えてない……」
ピー「はぁ？…スモーキーのとこ連れてくか」
タケシ「あぁ。」
引っ張られて連れてこられたのは高台。
ピー「スモーキー！」
そう呼んで振り返ったのは…
「この人だ…」
そう、まさにあの青年だった。
スモーキー「どうした。こいつは？」
タケシ「青年を探してるって…」
「…あなただよ。スモーキー。」
ピー「は！？初耳だけど！！！」
スモーキー「…あのときの？」
「うん。そうだよ。久しぶり…っていうか名前も知らなかったんだよねw」
スモーキー「わるい。2人にしてくれ。」
そう言うとどこかへ飛んでいくピーとタケシ。
「んじゃっ！改めまして自己紹介すると…私はA！」
スモーキー「…スモーキーだ。」
「驚いたよ。まさかここの頭なんて。」
スモーキー「そうか？」
「うん。あのときスモーキーに支えてもらわなければ、私はここにいないよ。」
スモーキー「いや、いただろ。無名街の住民としてw」
「あーそっかwあのね、お兄ちゃん、見つかったの。」
スモーキー「そうか。どうだったんだ？」
「…寝てた。」
スモーキー「は？」
「病院で寝てたの。ずっと寝てるんだって。お兄ちゃん。」
スモーキー「…目を覚ますといいな。」
「うん。だからそれまでにここの地区に慣れとかないとと思って！」
あのときと変わらない。
私の話を黙って聞いてくれる。
…優しいなぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くるみ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます！これは、KOOが早く帰れと言いづらそうにしていたところをROCKYが代弁した感じです…口調は早く帰れと(言いたいんだろう)という意味です、分かりづらくなっていて申し訳ないです…！ (2017年9月8日 6時) (
レス) id: 245b6250d7 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - P19のKOOと夢主の会話なんですが、ROCKY「はやく帰れと。」では無くKOO「はやく帰れと。」では無いですか？KOOと会話してるのに何故「ROCKY」が登場？しかも口調が…一度、確認して見て下さい。 (2017年9月6日 17時) (レス) id: fe72cbbb57 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - ハイロー大好き広斗とタケシとコブラ大好き (2017年5月27日 9時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - かな氏さん» ありがとうございます！！そう言っていただけて幸いです！ (2016年10月15日 19時) (レス) id: 320bdd5895 (このIDを非表示/違反報告)
かな氏 - 本当に面白いです！続き楽しみに待っています！ (2016年10月11日 18時) (レス) id: c3c55bf5ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くるみ | 作成日時：2016年8月10日 11時
