【HiGH＆LOW】守って。

28.まさかまさかの ページ29

ピンポーン

大家さんのインターホンを鳴らした。

大家「はぁーい」

「…すみません、こんな夜分に……。
さっき、煩かったですよね…？
本当に、本当にすみません………！」

土下座しそうな勢いで頭を下げた。
ここにいられなくなったら、と思うと体が震えた。

大家「さっき……？あぁ、全然大丈夫よ！！！ここそんなに住居者いないでしょう？
私も声なんて聞こえなかったし…！！」

大家のおばさんは、優しく微笑んでくれた。

「…すみません、ありがとうございます……！おやすみなさい。」

大家「はーい、おやすみなさい。」

そうして、私の部屋に戻ろうとした。

？「あれ、A？」

おーいって言って手を振っているのは…

「む、らやま！？」

村山「あれ、呼び方村山になっちったのー？
ま、いいや。降りてこいよ！」

私は2階であるアパートの廊下から階段で降りて、
村山のもとへ。

「いや、なんか今更ながら下の名前って恥ずかしいなーって…
てかなんでいるの？」

村山「あ？あぁ、コブラちゃんと飲んだ帰り。」

学生が堂々とお酒の匂いを漂わせていいものなのだろうか。
……まあ、鬼邪高だしな。

「昨日も飲んでたんでしょ？コブラの誕生日に」

村山「なに、知ってたの？w」

奇妙な笑い方をした村山。

「いや、たまたま通りかかって、コブラに聞いた。」

村山「そっか。Aも、ここ住んでんだなー。」

「うん。ここけっこういいとこだよ？大家さん優しいし。」

村山「ほー。山王にこんなアパートあるなんて知らなかったなw」

たわいない会話をしてると、遠くから聞こえてくる足音。

村山「あ、コブラちゃん」

「…目、いいね。」

確かにコブラだった。

コブラ「…おい村山。財布、忘れてんだよばか。」

村山「え、まじ！？………まじだ。サンキューコブラちゃん！」

ホント仲良いんだなー。

コブラ「なんでAが？」

村山「ここ住んでるんだと。今偶然会ったんだー」

コブラ「そうだったのか。ここのおばさん、優しいだろ。」

「え？う、うん。」

口角を少しあげて言うものだから、びっくりする。
なんでおばさんのこと知ってるんだろ。

村山「あー、こいつ山王のことならけっっっこう知ってるから」

コブラ「…当たり前だ。」

「そうなんだね……じゃあ、そろそろ…」

村山「ああ、そーか。引き止めてごめんね」

コブラ「じゃあな、A。」

「うん。」

部屋に戻った私。

お風呂にはいって、日記をかいて。

ベッドに入って寝た。

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