【HiGH＆LOW】守って。

1.兄を探して三千里 ページ2

「……ここが。」

私、Aはついに兄の居場所を突き止めました…！

なんて読むんだろう、ITOKAN…？

カランカラーン

？「いらっしゃい。」

わぁ、綺麗なお姉さん…。

「あの、」

？？「ナオミーーー腹減ったーーー！！！！」

ナオミ「その前にこないだのツケ払えヤマト！」

なんか話してる…ど、うしよう……

？？？「おい」

ヤマト「あ？どうしたコブラ？」

コブラ「そいつ。なんか言いたげ。」

「えっと…」

ナオミ「どうした？」

「……私の兄。ここにいるって…聞いたんですが………」

ヤマト「…兄？名前は。」

「あ、私はAです…！」

ヤマト「お、おうw俺が聞きたかったのはお前の兄貴の名前。」

「多分、なんですが……九十九…だと思います。」

コブラ「九十九…さん！？」

ナオミ「多分ってどーいうことだ。」

「あの…私、兄を見たことがなくて……名前も、知らなくて…」

ヤマト「はぁ？」

「とにかく…！兄は、何処にいるんですか…？」

コブラ「……病院だよ。」

「…え」

ヤマト「あぁ。お前の兄貴は、寝てる。」

「どういう、ことですか…！？」

ナオミ「…ひかれたんだよ。ずっと前に。」

え？どういうこと？？なんで？

「……っ！本当なんですか…それ。」

ヤマト「連れてくか？コブラ」

コブラ「……あぁ。」



連れてこられたのは普通の病院。

コブラ「…ここだ。」

扉を開くと…男の人が寝ていた、

なぜかはわからない。だけど…兄だと、一瞬でわかった。

「お、にい…ちゃ……ん…………」

本当だった。
兄は目を覚まさずに寝たまま。

…涙が、溢れてきた。
やっと、やっと見つけた1人の家族。
なのに…こんな……



私はしばらく泣いていて。
いつの間にか連れてきてくれた人たちもいなくなっていた。

ガラッ

開いた扉。

そこに立っている男の人。

「………見舞いですか。」

？「…お前は？」

「……私はAです。」

？「あいつと、どんな関係だ。」

「…妹です。」

？「…そうか、お前が……。」

「……あなたは？」

？「…俺は、名乗るほどの奴じゃねぇ。」

「…そう、ですか。」

？「わりぃな、帰るわ」

「…え……待ってください…！」

その人は行ってしまった。

………またあの店に行けば、さっきの人のことも、教えてくれるのかな。

もう、今日は帰って眠ろう。




×日

今日は、やっとお兄ちゃんを見つけた。

だけど、話すことは、出来なかった。

目を、覚ましてほしい。

そして、話したい。

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