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傍から見ている【半々狐】 ページ20
「お姉ちゃん……」
お姉ちゃん、兎都ことうーちゃんの様子が最近明らかにおかしい。こうして傍から見てるだけでもわかる。
成績、下がったのかな?
何かミスしちゃったのかな?
他人と自分を比べすぎたのかな?
……そんな訳ない。
お姉ちゃんは完璧主義者だし、ミスをしたとしても、「自分のやった事に後悔はしない」で済ます。
他人と自分を比べるのはお姉ちゃんの悪い癖だけど、そんな事言っている暇とかない!って立ち直る。
そんな図太いし、プライドが許さないお姉ちゃんがする筈ないし。
「お姉ちゃんが悩んでいると、あたしの悩みの種になっちゃうよー……」
あたし茶々磨おとらは、お姉ちゃんを護る事が使命で現世に居るのだもの!
その使命を果たさずにいてどうするのさ。
「……いよし!そんな事考えたらまずは行動だ!」
髪を結い、三つ編みにして頬をペチンと叩く。
お姉ちゃんを助けるため、護る為。
あたしはこの一生分をお姉ちゃんに捧げる。
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