笑顔の意味 ページ23
「さて、A副隊長。俺らもそう時間があるわけじゃねーんで、そろそろ決めてくれねーッスか?沖田隊長と引き換えに羽差し出すか、沖田隊長見捨てて自分だけ生き延びるか。…あぁ、一緒に心中っつーのもありっちゃありッスね」
「Aてめェさっさと逃げやがれ!!俺のこたァ構うな、近藤さん達に連絡してこいつら全員…ッ!」
刀を添えられてた首筋に僅かな痛みが走る。
食い込んだ刃が、首から少しばかりの血を零れされていた。
「隊長に決定権はねーんスよ。ほらA副隊長、どーするんです?揃って死ぬのがお望みなら叶えてやらねーでもねッスけど」
「……」
Aは視線を床に落としたまま何も言わねェ。
頼む、俺のこたァどーでもいいから早く逃げてくれ。
俺の所為でAが傷付くとこなんざ、死んでも見たくねェ。
だけど…俺の願いは、叶わねェ。
「そーちゃん」
「やめろ」
「私の羽とそーちゃん、どっちが大事かなんて比べるべくもないでしょ」
「やめろA…頼むから…」
ゆっくり顔を上げたAは俺を見て、ただ…笑ってた。
俺の前でしか見せることの無かった綺麗な顔で。
その笑みの意味がわからねー程、俺らの時間は…関係は浅くねェ。
「私のこと、いっつも護ってくれた。愛してくれたそーちゃんのためなら」
Aは翼から一枚の羽根をプツリと抜き取ると…それを鎌に変えて、そのまま自分の右翼に振り下ろした。
「やめろォオオオオオ!!」
「
沈みゆく夕日に照らされた静かな廃ビルに…俺の叫びが、木霊した。
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影咲 遥(プロフ) - めいさん» 無理せず頑張った結果1日空いてしまいました(寝落ち)仕事でなかなか更新できない時もありますが、必ず完結しますのでこれからも読んでやってくださいませ！ (2019年5月24日 0時) (
レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
めい - めっちゃハラハラします！！無理せず更新頑張ってください！！ (2019年5月21日 20時) (レス) id: 74d4a343bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影咲 遥 | 作成日時：2019年4月25日 20時
