15章 ページ17
「……おい、犬っころ。色気の欠片もねーブラ透けてんぞ、誘ってんのかィ?」
「へ?………うぎゃああああああッ!!?」
指先だけで奴の胸辺りを指し示して教えてやる。
するとAは慌てて自身の腕で前を隠し、盛大に飛沫を上げて浴槽の中に飛び込んだ。
恨めしそうな顔が、ジロリと此方を睨む。
「…変態」
「わざとじゃねーよ。つーかてめーの下着なんざ見たって何も感じねーし見てェとも思わねーから安心しやがれ雌犬」
「あっそ、ならさっさと出てけ。私出らんない」
「言われなくても出てってやらァ。さっさと頭洗っててめーも出て来やがれ、んな格好じゃ屯所に戻れもしねェ」
結局一度も湯船に浸かることなく、先に浴室を出る。
気ィ利かせてくれた旦那が置いてったらしい着流しを着て、こっそり溜め息をついた。
「……ハァ、俺のアホ…」
奴は自覚なんてしてなさそうだが、Aはそれなりに胸がでけェ。
シャツが濡れて張り付いたそれに、透けてラインが浮き上がった下着。
女っ気の無い芋侍にとって、あんな物見ちまって何も感じねーなんて、そんなわけは無く。
いや、そもそも…
「惚れた女のそんな姿見て、平気なわけねーだろィ…」
ポツリと呟いた言葉は、運良くAが浴びるシャワーの音にかき消された。
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影咲 遥(プロフ) - 夜空 星月さん» 星月様、初めまして!コメントを頂きありがとうございます。多分シャボン玉よりもグダる可能性大ですが、頑張って更新していきますね!応援ありがとうございました。 (2018年1月27日 22時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 【シャボン玉に乗せた恋心】のときからファンです!こちらの作品も応援してます!頑張ってください!! (2018年1月27日 22時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2018年1月27日 21時