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ちなみに刃引きした刀っつーのは嘘だ。
この刀は確かに昨日あの大蜘蛛をぶった斬った。
刃引きしてある刀でそんなことができるわけもねェ。

Aさんの腕が斬れなかったのは、この刀は退魔刀で妖怪や魔の類しか斬れねェモノだからっつーことらしい。
逆にその手の連中に関しては、どんな名刀にも劣らねェ最高の斬れ味を見せるんだとか。
便利なモンだ。


土「んで、下手人はどんな奴だったんだ?」

沖「でけェ蜘蛛みてェな天人でしたよ、3mくれェの。流石にそんなでけェ奴に町中で暴れさせるわけにもいかねェんで、人来ねェような場所に誘導して始末しやした」

土「それでこの時間になったっつーことか…尚更応援呼べば良かったじゃねェか。場所は?」

沖「町はずれの森ん中に。そこなら暴れさせても問題ねェだろうって、Aさんが」


あの紙きれの中に引っ込めといた大蜘蛛は、人が殆ど立ち入らねェ森に行ってAさんに取り出してもらった。
全ては妖怪の存在を隠しつつ、俺の話と辻褄を合わせるために。

ただ流石に森に放置するだけだと他の奴に見られるかもってんで、人避けの結界まで張ってくれた。
妖怪退治用の陰陽術っつってたが、なかなか使い勝手が良さそうだ。


『宜しければ、これから案内させて頂きたいんですけどどうですか?』

土「わかった、すぐにパトカーを準備させる。Aさんだったか、少し待っててもらっても構わねェか?」

『はい、大丈夫ですよ』

沖「なら、俺の部屋で待ちやせんか?こんな玄関先に突っ立たせておくわけにもいかねェんで。土方さん、準備できたら呼びに来てくだせェ」


返事を聞かないままに、Aさんの手を引いて俺の部屋へと連れて行く。
Aさんは土方さんに一礼して、そのままついて来た。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 妖怪   
作品ジャンル:アニメ
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影咲 遥(プロフ) - 愛音さん» 返信したコメが消えるという謎減少…申し訳ないので、もう一度お返ししますね。面白いと言ってくださってありがとうございます!これからも更新を頑張っていきますので、また読んでやってください。コメントありがとうございました! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年8月30日 1時

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