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沖「只今戻りやしたー」
土「総悟!!てめェどこまで見回り行ってやがった!?単独行動禁止だっつっただろーが!!…つーか何だその女?」
屯所の門をくぐると、まぁ予想通り土方が待ち構えてやがった。
ったく、いきなりめんどくせェ奴に会っちまったモンだ。
沖「どこって、下手人探して江戸中歩き回ってたんでさァ。俺1人の方が奴さんも狙いやすいだろーなと思いましてねィ。そしたら案の定襲い掛かって来やしたよ。けど案外奴さんが強かったモンで…手こずってたらこの人、Aさんが駆けつけてくれたんでさァ。そんで2人で協力して下手人ぶっ倒して、後始末してたらこんな時間になっちまいました」
土「おまッ、下手人見つけたのか!?なら何でもっと早く連絡入れねェんだお前は…手こずるような相手なら応援要請でも何でもすりゃ良かっただろうが。よりによって一般人の女巻き込みやがって…つーか何者なんだこいつ。見たところ帯刀してるようだが…逮捕対象だぞオイ」
確かにAさんは背中に馬鹿でけェ刀背負ってるから、廃刀令のご時世じゃ立派に逮捕対象だ。
だが、その心配がねェのも実は確認済みだったりする。
沖「Aさんは俺の彼女ですよ。大層腕が立つお人でして、夜に巡回する俺を心配して手伝いに来てくれたんでさァ。ちなみにこの刀は護身用で、刃引きしてある代物なんで問題ありやせん」
『初めまして、総くんとお付き合いさせて頂いてます。朝霧 Aと申します。宜しければどうぞ、確認してみてくださいな』
Aさんは鞘から抜いた刀を自身の腕に添えて引いた。
普通なら腕が斬れちまうような行動だが、Aさんの腕は勿論繋がったままだ。
これを見て土方も納得したみてェで、軽く頷いた。
土「どうやら刃引きしてるってのは本当みてェだな…確かにそれなら逮捕対象にはならねェ。疑って悪かったな」
『いえ、こんな物を持っていれば間違うのも無理はありませんから。気にしていませんよ』
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影咲 遥(プロフ) - 愛音さん» 返信したコメが消えるという謎減少…申し訳ないので、もう一度お返ししますね。面白いと言ってくださってありがとうございます!これからも更新を頑張っていきますので、また読んでやってください。コメントありがとうございました! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年8月30日 1時