五十七雫 ページ8
貴「……ｯｯ…………」
エース「A…」
やばい…
思わず叫んでしまった
だめだ。
こんなことしてる暇じゃないんだｯｯ
無駄な感情だ…
これは無駄な感情…
エース「…なぁ」
貴「…黙って進んで…」
エース「……ああ」
なんてこと言ったんだろう…
また感情なんかに流されて…
このままじゃ同じことの繰り返しをするだけだよね
それから数十分。
私と男はまた沈黙のまま階段を登っていく
そして、ついにたどり着いた。
そこは外の世界…“処刑台へ”と続く道の始まり。
エース「………」
男の横顔はなぜか、澄ましているように見えた
吹っ切れたのだろうか？
でも、なぜ
さっきはやり残したことが沢山あるって…
エース「お前が俺を殺すのか…？」
男の質問で私の、言葉にならない感情は溢れ出した
唇をかみ締めて、
必死に涙をこらえた
エース「泣くなよ」
男は私の方を見ずにそういった。
やめてよ…
感情がもっと抑えられなくなるじゃんか
あなたを助けたいって…一緒にいたいってさ
やるって決めたはずなのにな…
エース「すまねぇ…A」
男は前に歩き出した、
処刑台までの道のりを
歩いていく。
どうしてそんなに強くいられるの？
眩しいよ……
そんなあなたを好きになれたんだね…
わたしは。
あなたみたいに真っ直ぐになれたら…
って。
何度思ったかな。
もう迷いたくない、いまは。
真っ直ぐ強く生きるんだ！
みんなを導くために！
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月10日 11時) (
レス) @page10 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィリア | 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月12日 8時
