記憶のプレゼント【クロロ･ヒソカ】

記憶6 ページ7

珍しいAの敬語に皆息を呑む









シャル「嘘……」









マチ「本当に記憶喪失……」









アジトには冷たく悲しい空気が流れる









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿シャルside









Aは俺たちを他人の目で見ている









今までの思い出が全て捨てられたような気がして涙が出る









すると急にシズクに肩を押された









シズクの視線の先には大粒の涙を流す団長の姿が









ノブナガ「団長……」









クロロ「……2人にさせてくれ」









さっきまで流れていた涙も引っ込み、皆部屋を出る









自分の部屋に戻り、椅子へ座る









目の前のパソコンにはチューリップ畑の画像









再び俺の心は涙で濡れた









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿クロロside









『あの……あなたは私にとってどういう存在だったんですか』









ポケットからハンカチを取り出して俺に差し出しながらそう聞くA









クロロ「……分からないな」









改めて考えると何も思いつかなかった









俺はいつもAに愛を伝えていたけどAからはあまり聞いたことがない









俺だけだったのか









『じゃあ……あなたにとって私はなんですか？』









クロロ「生きる価値。俺はAがいないと生きられない」









一昨日も言ったな、この言葉









『え……』









Aは初対面なのにこんなこと言われて引いたか









そう思って彼女を見ると彼女は涙を流していた









なぜ泣いているんだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿？

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