【明治東京恋伽】明治と現在 ２人の天才画家【菱田春草】

第十五話　スケッチ ページ16

チャーリー「じゃあ、僕はそろそろ行くよ。
何かあったら、心の中で“チャーリー様お助けください”って唱えてね♬」


A「やかましいっ！((ﾊﾞｷｯ」←殴った音


数十分程度で、随分と仲良くなりました(笑)


チャーリー「あぁぁぁｯﾊﾝｯ///もっと殴っていいんだよぉぉぉｯｯ///そしてもっと僕を見下してえええぇぇえｯｯｯ////

A「えっっ((ドン引き」

チャーリー「ｺﾞﾎﾝｯｺﾞﾎﾝｯ ウソウソ、“チャーリー来て”って心の中で言ってくれれば、よっぽどの事がないかぎりすぐ行くよ。」


交友の印にちょっと殴ってみたけど、なんかコーフンされた(寒気)

…コイツはドMなのか((ドン引き





＊＊＊





チャーリーさんがいなくなり一息ついたところで、庭で咲いている梅の花が目に止まった。


A「綺麗…！」


…久々に、スケッチでもしようかな


早朝だったこともあり、まだ寝ていると思われる家の人に気づかれないように、忍び足で部屋まで戻り、鉛筆とスケッチブックを持ってまた外に出た。





絵を描こうと思えたのは久々だった。

環境が変わったこともあるが、なにより明治時代の梅の花がとても綺麗だった。





春草「なにやってるの。」


急に声をかけられ、心臓が跳ね上がった。


A「あっ！菱田さん、おはようございます。
この庭の梅の花がとても綺麗で、スケッチしてたんです。」


春草「へぇ…君、絵を描くんだ。」


そう言いながら菱田さんは近づいてきて、私の近くまで来た。

後ろから覗き込むような体制だ。


春草「…！！」


菱田さんは、私の絵を見ると、とても驚いたような顔をした。


春草「君、すごいね。ここまでできるとは、正直思ってなかったよ。…俺もまだまだだな。」


A「いえいえそんな！たいしたことないですよ…
…私は小さいとき、菱田春草さんに憧れて絵を書き始めたんです。」

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