『四ツ目神×あんスタ』僕達の彼岸花

ハジメマシテとナマエ（悠真side） ページ5

悠真(イミゴ)side



初めて見た時綺麗だと思った

彼岸花の中で眠っている少女の髪は銀色で肌も透き通るように白かった。





なんでも話を聞いていたら名前がないんだとか

しまいにはタガタにその子の名前を決めろとか言われるし。




俺は直感で『いばら』が良いと思った


静かに眠る様子がおとぎ話に出てくる『眠り姫』通称『いばら姫』に似ていたから


なんで俺がそんな話を知ってるかって？

タガタが前に街に出た時にクロとシロにねだられて買った絵本だよ。


俺が名前を付けてやると嬉しそうに笑った

その笑顔がすっごく綺麗で思わず見とれてしまった。









あいつは絶対に自分に触るなと言った

昔の俺みたいに



でも俺達はもう死んでるしきっと大丈夫だと思ったんだ。
だから無理やり手をとった

そしたら安心したように『暖かい』って言ったんだ。


きっとこいつは人に触れた事がないんだろう

ずっと忌み子って、お前が触ると不幸になるって言われ続けて来たんだろう



なんとなく自分と重ねてしまった









それと同時に誓った







絶対に守るって






なんでそう思ったのかは分からないがきっと自分と重ねて、同じようになって欲しくなかったからだと思う。








こいつもここに居るって事は殺されたんだな

それか双子だったから



でもいばらは死んだ時すでに成長していた。て事は生まれてすぐに忌み子送りになった訳では無い。


そう考えるとひとつの線が浮かび上がった






四ツ村の名家、『相良家』に並ぶ家『忌子家』の出なんだと。




忌子家は双子が生まれたら利用価値があるかを見極めてから忌み子送りにする

代々陰陽師の家系だからだ。
きっといばらには陰陽師の才能があったんだろうな。


いばら)は見た目が普通とは違う。双子。これらの理由で忌み子と呼ばれていたのではないか。






そしていばらは頭が良い。
だから、忌子家の連中は利用するだけ利用して殺したんだ。













相良の家よりも達が悪い

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