死にたがり少女は何故か双子に愛される (ページ5)

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四ノ怪ページ5

いばらside

人｢たかが生まれて数十年の怪異に何故これほどの…おのれ七不思議イイィィィ｣

ﾄﾌﾟﾝ

消えた！

ガタンっと衝撃で水槽が揺れる

きゃ

花｢ナイスキャッチ………ひとまずおくりかえせはしたけど…｣

花｢しつこそーなカンジだったしまた来るだろうな、ちょっとでも時間が稼げればそれでいっか｣

そ…そんな

『どうしよう…花子さん…私あの魚に連れてかれちゃうの？』

死ねないまま？あんなブサイク人面魚の元で生きるの？嫌に決まってるじゃない！

花｢泣いても無駄…これが怪異にかかわるってコトだ｣

花｢言ったよね？ダメってせっかく忠告したげたのに｣

花｢お、ばーかさん♡｣

でもあれは勿怪ちゃんが…まぁ言い訳だけど

花｢でも…まだ君は願いを叶えてない、身内のミスでもあるしね、まだ願いを叶えてあげられる｣

"人間に戻りたい？"

花｢願うなら叶えよう…もちろん代償はもらうけど｣

『だ…代償って…？』

花｢さぁ？でも最低限の日常生活は送らせてあげる…どーする？｣

『戻る…戻りたい！お願い花子さん！人間に戻して！』

花｢言ったね？じゃぁ…｣

花子さんはピンっと人魚の鱗を弾いてキャッチした

"お代はカラダで払ってもらうよ"

ｺﾞｸﾝ

ガタンゴンッバシャードサー

『え』

も、戻った

花｢彼岸と此岸の境を超えて俺達の縁は結ばれた…君が受ける呪いは俺が最低限に抑えてあげる｣

花｢代わりに貰うよ…君の……労働力｣

『は？』

花｢いやぁ…良かった良かったちょーど欲しかったんだよニンゲンの助手｣

花｢やらしー意味だと思った？｣

いや…別に

花｢いばらのエr…((ドゴッ｣

あ…殴っちゃった

あれ…？

『あれ？花子さんに触れる』

なんで

花｢さっき言ったろ縁が結ばれたって｣

花｢ヤサシクしてよーお願い2つも叶えてあげたんだからさ｣

『2つ？』

僕は2つも願ってない

花｢人間に戻りたい…それとお友達が欲しい…だっけ？｣

な、なんでそれを

花｢俺…実は君のこと知ってたんだよねー、毎日トイレの掃除してくれる子が居るなって見てたら…勿怪達にお友達が欲しいって言ってたから｣

花｢だから…俺が友達になってあげる！｣

お友達…

花｢あとそれ乾けば治るから吹いた方がいーよ｣

腕を指さされて見ると鱗が…

『キャー！！』
こうして私は出会ってしまった

黄昏時
茜の斜陽が差す教室でこの世ならざる怪異の少年と