死にたがり少女は何故か双子に愛される

三ノ怪 ページ4

いばらside



『もしかして…これで死ねる？』

花｢ん〜…無理ではないけど苦しいよ？｣

『ならやめる…私は綺麗に死にたいかr…え？』

ピキ パキ

『な…なに？』

｢まずいっ…｣

ﾌﾞﾜｯ

『きゃぁ！？』

何も見えない

さっきのは何？

呪い？？

分からないけど苦しい

苦しいよ…

こんな死に方はしたくないんだけど

苦しいの嫌だし

楽に死にたいから怪異にまで頼ったのに

自業自得だ…全部

？｢みーつけた｣

ｺﾞﾎﾟ…

これは…水？

ｺﾎﾟｺﾎﾟ

？｢危ない危ない…あとちょっとで干からびるとこだったよ｣

息が出来る…花子さん？

花｢君のために色々用意したんだぜー？気に入ってもらるとうれしーな｣

これなに…？私どうなっちゃったの？

花｢じゃじゃーん！｣

ええーーーー！！？

なんで魚類！？

花｢喜んでる喜んでる｣

違う！

花｢君は人魚の呪いを受けたんだよ｣

それで魚に？

花｢魚は人魚の眷属だからね｣

…。

花｢もし誰かに飲ませていれば呪いは2人に分散されて薄まるからカンペキにお魚にはならなかっただろーね｣

花｢多少魚っぽくなるけど｣

え…イメージそんな？？

花｢ただし同じ呪いを受けた者同士は特別な縁で縛られるから縁結びだなんて言われてる｣

ちょっと！？死ねるって言ったやつ誰よ！

縁結びって関係ないじゃない！私魚と縁結びとかいやよ！

？｢さてもさても｣

な、何！？

花｢！｣

？｢ヒトはまっこと愚かな生き物よ…しかし喜べ小娘…今よりお前は妾のしもべ…精々可愛がってやよう｣

ﾄﾞﾌﾟﾝ

花｢来たね…人魚｣

人｢ククク｣

ザバァァァァ

人面魚〜！！？？

花｢これが人魚さ、眷属になった君を迎えに来たんだ…でも困るな営業妨害だ｣

人｢邪魔だ小僧｣

ﾄﾞｶｯ

と、飛ばされた！？花子さん！

人｢弱い弱い、七不思議ごときが…千歳を生きる妾を相手に勝てるはずもなかろう…ククク｣

花｢……｣

人｢さあおいで｣

ヒィィ！

花｢ちょっと待ってよ｣

人｢ん？｣

花｢俺はまだその子の願いを一つも叶えてないんだ、連れてくならその後にしてくれない？｣

え…叶えたら連れてっていいの！？

人｢黙れ！妾に命令するでない｣

花｢へぇ…そうそれなら｣ｽﾞ…

え…？包丁？最初からそれで殺してよ

花｢こっちも力ずくで行くよ｣

花｢小癪な！！｣

ズバっと花子さんが人魚を斬る

人｢な…｣

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