【ヒロアカ】あいつは最強ウサビッチ【男主】 (ページ9)

今日:11 hit、昨日:7 hit、合計:40,452 hit

8 ページ9

貴方side

校舎の中庭

結構お気に入りの場所だ

校長に無理言って作ってもらったウサギ小屋がある

兎は2匹いるぞ

いつも俺がご飯をやりに来るんだが今日は先客がいてウサギ小屋の前でしゃがんでいた

『あ?誰だてめえ、なんか用かよ』

｢!?あ、えっと…なんかウサギ小屋があったから気になって…すいません、ダメでした？｣

『別に……兎(そいつら)に危害が無ければいい』

そう言って俺もそいつの隣に座る

そのままいつもどうり人参を兎に手渡しで食わせる

｢えと…宇佐木…先生ですよね｣

『あ?…ああ、そうだよ。お前は普通科の心操人使だろ』

俺がそう言うと驚く心操人使

｢え、なんで名前｣

『いや、ちょっと気になってな。お前も餌あげてみるか？兎に』

｢あ、はい｣

心操人使に人参を渡す

ふたりして兎に餌をあげる

なかなかシュールだな

｢あの、なんで俺のこと気になったんです？｣

『…個性』

｢…!?!｣

『…個性…かっこいいなって思って』

｢…え?｣

予想していた答えと違ったのか驚く心操人使

おい手が止まってるぞ兎が人参食いずらそうだろ

｢…ヴィラン向きとか、思わないんですか…?｣

『は、なんで?』

｢だって、俺の個性｣

『洗脳だろ？いいじゃん』

何を気にしてんだこいつは

『もし、俺がヴィランだったら、お前みたいな個性のやつは絶対仲間にしねえな』

｢?｣

なんでって顔してんな

『だってお前みたいなヒーロー(・・・・)として使い勝手の良い個性ヴィランにしたくねーもん。
だって嫌だろ?ヒーローみたいな個性のヴィランって』

あ、人参全部食べ終わったな

帰るか

兎をひとなでしてから立ち上がる

『じゃあな、俺仕事あるから』

手を軽くヒラヒラとして帰ろうとした

｢あ、あの!｣

『ん?何?俺忙しいんだけど』

｢俺、でも…ヒーローに、なれますか？｣

『は…?

なれるに決まってんだろ。俺が気に入ってやってんだぞ、むしろならねえと殺す』

じゃあほんとに忙しいから

と言って立ち去る

やべえ遅れたら相澤に怒られっかな？