【ジョジョの奇妙な冒険】その女、吸生鬼につき【DIO】 (ページ42)

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41話ページ42

どこ行ったって危険だよ。私が居るもん

私は内心薄く笑った。全て私の手のひらで踊らされて居るのに。本当に人間は不思議だ。でもなんだか楽しい

すると花京院はカチャリとティーポットの蓋をずらした

ジョータローも気になったようでティーポットを見て居る

「フフ、これはお茶のおかわりを欲しいのサインだよ。香港では茶瓶の蓋をずらしておくとおかわりを持ってきてくれるんだ」

ああ、それでお茶たくさん飲んでたの。ノリアキはかわいいなあ。ジョータローと友達になりたいんだね。気引きたかったのか

「また人にお茶を茶碗に注いでもらった時は…人差し指でトントンと2回テーブルを叩く。これがありがとうのサインさ」

「へえ、ノリアキって博識なんだね？ジョータロー」

ノリアキの友達作ろう作戦に乗ってあげる

「…」

至極どうでも良さそうだし、実際本当にどうでもいいが案外嫌そうでもないジョータローに内心笑っていると、後ろから人の気配がした

振り返れば銀髪の男…その額に動くものがチラリと見え、スタンド使いと理解した

しかし、ノリアキの時のこともあってか、DIOは私のことを知らせてないらしく。銀髪の男は私の方を見ることなくノリアキへと話しかけている

「すみません、ちょっといいですか？私はフランスから来た旅行者なんですが…どうも漢字が難しくてメニューが分かりません…助けて欲しいのですが」

チラリとジョータローの方をみてすぐ視線をずらす。やっぱり私のことを聞いてないらしい。肉の芽を植えた奴等は私のことを知らさないようにしたのがDIOのやり方だね。ナイスよナイス。

「やかましい、向こうへ行け」

「ジョータロー…いいじゃない。私の隣でよければどうぞ」

そしてジョジョと私の間に座ってもらう

「わしゃ何度も香港に来とるからメニューぐらいの漢字はだいたいわかる。で…何を注文したい？エビとアヒルとフカのひれとキノコの料理？」

ジョジョは注文を指差し、店員は笑顔でメニューを厨房へ伝えた

…って、テイエンチー？

「あの…ジョースターさん…カエルなんて頼んだんですか？」

「なんじゃと！カエルなんて頼んどらんぞ？」

「あ、そうですか…」

私は文字は読めないが会話は基本聞いたことのある言語は全部記憶している。テイエンチーといえばカエルの料理だった気がするが…気の所為かな

そしてでて来た料理が…

「…やっぱりカエルじゃないですか」

銀髪の男もoh…って顔してるし…