舞賀家との暮らし方【ars】 (ページ12)

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7日目ページ12

ピピピピ！ピピピピ！

朝の7時。目覚まし時計を止めて、顔を洗って朝ごはん。

約束の時間の9時半まであと1時間。
なんか待ってるだけだとそわそわして居られなかったので先に荷造りをし始めた。

1時間もあれば服くらいはまとめられた。

みんなうち来れるかな…
一応住所教えたし…検索すれば1発って言ってたし…

もんもん…

電話した方がいい？昨日LINE交換しておいたし…

もんもん…

ひとりで心配してるとピンポンとチャイムがなる。

「あ、いらっしゃい！」

そこには次郎くんと五郎くん。

「ん、おはよAちゃん、昨日ぶり。」
「おはよA。じゃ、おじゃまします。」

「はい！どうぞ！」

なんか変に緊張してしまう。
ちょっとだけ荷造りした部屋は気持ち殺風景に見える。

「あれ？もう何個か荷造りしてるじゃん。」
「だって待ってる間もったいなかったから」
「まあ、それもそうか。俺でも多分そうする。」

五郎くんは私が先に荷造りしたものを車に置きに行った。
そして次郎くんと私は残りのものを荷造りする。

「ベッド組み立て式でよかった～」
「結構コンパクトになるもんだね。これなら車に全然入る」

ひょいひょいと荷造りして行く。
早いな～…やっぱりひとりで荷造りするのは流石にしんどかったかも。2人いてくれてよかった。

「じゃあこれで最後？」
「あっ、うん！ありがとう五郎くん！次郎くん！」

今いえる精一杯の感謝の言葉。

「ん、気にすんな」
「なんかあったらまた頼ってね」

それに応えるように柔らかく笑って二人共ポンと私の頭に手を置いた。