犬系警部補。【降谷零】 (ページ36)

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その後、降谷さんと風見が仕事を手伝ってくれた。

無事に大量の書類を終わらせることができた。

「風見！降谷さん！ほんとにありがとうございました！助かりました！」

「いや、どうってことないさ。でも、次から自分1人で終わらせろよ？」

「はい！もちろんですよ！」

「本当か？」

「う、……うん。」

そんなに疑うな。
次からはやってやる。

降谷さんと風見に“お疲れ様でした”という挨拶をした後いつもの帰り道に足を進めた。

降谷さんと風見に手伝ってもらったおかげで、いつもより早く帰れた。

ふと、スマホの時間を見てみる。

9時ちょうど。

周りを見れば、心做しか人が多いような気がする。

「……私、結構人混み苦手なんだよね。」

あまりにも人が多いため、人通りの少ない道を通って家に帰る。

電柱もあまりない。
暗い道をとぼとぼと歩いていく。

今日は夜ご飯、何にしようか。
久しぶりに料理でも作ろうか。最近は外食とか、コンビニのお弁当とかが多かったから普通のちゃんとした料理を食べたい。

そんなことを考えている時に

「っと……すみません！」

銀髪の長髪のお兄さんと肩がぶつかってしまった。

ん？銀髪？

「よう。また会ったな？」

「……え」

「へい！兄貴！コーンポタージュ買ってきやしたぜ！……ってその女は？」

こ、コーンポタージュ！？
コンポタ飲むの！？ジンって！
可愛いじゃねぇか((

「こいつは前のパーティの時の男装女だ。
ウォッカ、気づかなかったのか？」

「えぇ！？そうだったんですかい！？てっきりただの男だと……」

おい、ウォッカ可愛いな。
ウォッカみたいな部下がほしい。

「……で、バレてしまったのは仕方がないけど、何の用ですか？」

「あぁ……お前に近づいたのは他でもねぇ。」

そう言うとジンは私にコツコツと靴の音を立てながら近づいてきた。

いや、威圧半端ねぇ。

「黒の組織にお前を入れるためだ。」

「……ん？(は？)」

何言ってんの？この人は