犬系警部補。【降谷零】 (ページ11)

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「うわぁ…！美味しそう！これは……ナポリタン？」

「あぁ。ケチャップから手作りしてみたんだ。」

「ケ、ケチャップから？スゴすぎる……
降谷さん、どっからその才能生まれてきたんですか。」

「知らん。冷めないうちに早く食べろ。」

「はい！いただきます！」

降谷さん特製のナポリタンを口に運んだ。
その瞬間に広がるトマトの風味。
パスタとトマトソースが絡み合う
このハーモニー。

「うんまぁ！」

「だろ？」

降谷さんが珍しくドヤ顔をする。

「めっちゃ美味しいです！お店だせるんじゃないですか！いや、出してください！」

「いや、俺が店だしたら日本はどうなるんだ？
ていうか、お前めっちゃ来るだろ。」

「当たり前ですよ！めっちゃ美味しんですもの！」

「ふっ…そうか。ゆっくり食べろよ？」

降谷さんが私の頭をぽんぽんと撫でる。

降谷さん、絶対私のこと犬だと思ってる。
というか、妹か？

まぁいいかと思いながら、ナポリタンを食べ進めた。
何口目でもすごく美味しいこのナポリタン。
病みつきになりそう。

ふと、降谷さんを見てみた。
私と同じくナポリタンを食べているが何か違和感があるような気がする。

「ん？どうした。」

ちょっと待って

発見してしまった。

降谷さんの首に

キスマークついてない？

「ふ、ふ、ふふふ降谷さん…そ、その……」

「ん？どうしたんだ？さっきから。
ナポリタン、もしかして嫌いだったのか？」

「ち、違います！もっと…凄いことに気づきました……」

「？なんだ。」

「あの……首に、き、キスマーク付いてます…よ」

「……は？」

降谷さんが自分の首に手を当てる。

「……おい、これは組織の奴じゃないぞ。」

「……えっ…じゃあ、それは誰の……」

パッと脳裏に思い浮かんだ人物がいた。

もしかして……

「……先輩？……かも。」

「……あぁ。香水つけてたやつか？
はぁ……勘弁してくれよ。」

「……モテる男は大変ですね。」

「うるさいな。」

先輩……やりやがったな。
私の憧れている降谷さんに……なんてことしやがるんだ！

許さん……絶対許さん……

「～！絶対！許さん！」

「A、もしかして妬いてるか？」

「え」