ポアロの隣の花屋さん。【安室透】【降谷零】

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安室透side





「クソっ……Aさんはどこにいるんだ。」





「降谷さん！Aさんの居場所分かりました！」




「よし、直ぐに向かうぞ。」





風見の報告を受けて、自分の車へと足を進める。



「風見、状況を教えろ。」




「はい、昨日の40代男が南の廃墟で20代女性を人質にし、立てこもっているそうです。」





その女性がAさんか。
絶対に助ける。


もう、大事な人を失いたくない。






「なぜ、彼女が狙われているんだ？」



「えっと、彼女の両親がFBIでその仕事場には一流のFBIがいるそうです。
なので、犯人は彼女を人質にすれば命は助かると思っているだと思います。」





「そうか……絶対に逃がさない。」






「……降谷さん……顔、怖いです。」



「あ？」




「ひぃ……す、すみません……」









いつもより車をかっ飛ばす。
どうやら俺は焦りというものを感じているようだ。





(降谷さん、いつもより車速いな……いつもだけどな。)






「風見、何か言ったか？」





「いえ！何も！」

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