ポアロの隣の花屋さん。【安室透】【降谷零】

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「……ん、ここは……」





目が覚めたら、真っ暗。
何も見えない。


手足は縄のようなもので縛られていて、
というか、目隠しされてる？





ど う し て こ う な っ た





え、なんで？
なんで、わたし？
わかんない、わかんない


何かしたっけ？




「お目覚めかな？Aちゃん？」




色々考えていると、後ろからあの男の声がした。
振り返っても当然目隠しされているから見えない。



目隠し不便だな。





「……あんた誰？なんで知ってんの？」






「名前か？悪井飛斗だ。」





”わ る い ひ と”じ ゃ ね ぇ か




もう名前からしてやべぇよ。
こいつ絶対やべぇやつだよ。




「なんで知ってるかは……
お前の両親が
FBIだからだ。」





「……ん？」




FBI？何それ？

知らんよ？私。





「……FBI？」




「なんだ、知らねぇのか。」




そういえば、両親の仕事とか全く知らないな。
バイトじゃなかったっけ？





「FBIってのは……まあ…………俺も知らん。」




おめぇも知らんのかい。
なに、コント？コントなの？




「俺は今、警察に追われててな。FBIにも追われてんだ。10年間、ずっとな。
大悪党だ。」




10年間？やば
マジでこの人何やらかしたの？
早く捕まれよ((






「最近、警察とかFBIが手をいれてきてな。
俺もこれで最後かもしれん。
だから、お前を人質にして最後のチャンスを掴むんだ。」





え、私じゃなくてもいいんじゃない？
もっとすごい人人質にしろよ。
ていうか、早く捕まれ((







「お前。坂本玲翔の女だろ。」






「え」




ダレソノヒト？

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