ポアロの隣の花屋さん。【安室透】【降谷零】

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安室透side




Aさんをマンションに送り、一緒にエレベーターまで乗った。



一緒になんて、おかしい話だが。






Aさんの指に触れた時、
何故かすごく顔が熱くなった。

何故だ？
いつもポーカーフェイスを極めているのに。



俺はAさんの前だと、気持ちが緩まってしまうのだろうか。




それに加えて、Aさんは俺のおでこに手を当ててきた。
熱があるのだというのか。


その動きでも、心臓がうるさい。




なんとか、ポーカーフェイスでその場を押し切った。








俺は部屋へはいり、ソファにどかっと座った。
色々考えることも多い。



「……切り替えるか。」





気持ちを切り替えて今日の夕飯を作る。
が、どこかで分量を間違えたのか、とても量が多くなってしまった。




「……1人では食べきれないな。
風見でも、呼ぶか？」





でも、あいつも仕事してるかもしれないな。



あ、Aさんがいるじゃないか。


ついでに夕飯も一緒にと誘ってみるか。





Aさんはほんとに面白い人だ。
カレーと肉じゃがを間違えるとは。
普通ないだろう。




僕の手料理をたべ、Aさんは”美味しい”と言ってくれた。
風見とは違うような嬉しさだ。




「安室さんってなんでこんなにお料理上手なんですか？」




「ただ単に、料理が好きなだけですよ。
こうやって作りすぎちゃった時はいつも部下と一緒に食べるんですよ。」





「部下？安室さん、ポアロだけじゃなくて他の仕事もやられているんですか？」





「え、えっと……」





完全にミスった。

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