第１７２話 ページ5
「教育方針って…どうやって？」
「簡単な話だ。次の期末で君達に上位を独占してほしい」
「むろん１位は僕になるが、優秀な生徒が優秀な成績でも意味が無い」
ちょいちょい、何勝手に１位取る気でいるの？
今回の１位は私だよ？っていうか、こうやって宣言することで学秀は自分のやる気を引き起こしてるのかな？
「君達のようなゴミクズがＡ組を上回ってこそ…理事長の教育をぶっ壊せる」
はいはい、あくまでそのＥ組がゴミクズっていう考え方は変えないんだ
まあいいけどさ
「浅野君、君と理事長の乾いた関係はよく耳にする」
「ひょっとして…お父さんのやり方を否定して振り向いてほしいの？」
メグ、ちょっとそれは違うかも…
学秀は親に振り向いてほしいだなんて弱いこと思ってない
今まで従ってきた親に歯向かってでもＡ組の仲間たちを助けたいんだと思う
「…時として敗北は人の目を覚まさせる」
「だからどうか…正しい敗北を、僕の仲間と父親に」
学秀が頭を下げた
あのプライドの高い学秀が私たちＥ組に頭を下げてきたからさすがにびっくり
「え、他人の心配してる場合？１位取るの君じゃなくて俺なんだけど」
静かな空気を壊したのは業だった
「言ったじゃん。次はＥ組全員容赦しないって」
「１位は俺でその下もＥ組、浅野クンは１０番あたりがいいところだね」
「ちょっと待ってよ二人とも、１位取るの私だから」
「中学校最後の勝負だよ？全員全力でやって勝った負けたのそんな感じでいいじゃん」
「浅野、坂田の言う通り今までだって本気で勝ちに行ってたし今回だって勝ちに行く」
磯貝君の言うとおり、勝った負けた嬉しい悔しいそんな単純なことでいいじゃん
難しいことを考える必要なんてないんだし
「こいつ等と戦えてよかったってＡ組が感じてくれるよう頑張るから」
下剋上ってやつだね
「余計な事考えてないでさ、殺す気で来なよ。それが一番楽しいよ」
業えらくかっこつけるじゃん
「そーだそーだ業の言うとおりだよ〜」
「Aうるさい」
解せん。
「面白い、ならば僕も本気でやらせてもらおう」
そういって学秀は去っていった
そっか、今Ａ組では学秀は孤独なんだな
五英傑だって理事長のやり方には勝てない…
まあ任せときなよ、私たちがかる〜くＡ組なんて倒してあげるからさ！
もちろん学秀にだって、業にだって、誰にでも負けたりなんかしないけど
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いずみ(プロフ) - いちごミルクさん» コメントありがとうございます。時間が出来次第、投稿したいと思います。気長に待っていた抱けたら嬉しいです！読んでくださりありがとうございます！！ (2021年8月23日 9時) (
レス) id: ea746e6b14 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 面白い作品だったので更新停止辛いです、出来たら更新して欲しいです (2021年8月20日 15時) (レス) id: 9c785aa451 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - cohaharu32さん» ありがとうございます！！！ (2021年2月6日 8時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
cohaharu32(プロフ) - 見るの遅くなってごめんなさい！続編おめでとうございます！これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年2月2日 14時) (レス) id: 6f90ff98e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2021年1月30日 14時
