黒尾先生は多分モテない【HQ】 (ページ30)

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黒尾先生と彼女ページ30

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「クロちゃんに彼女....？！！」

朝、衝撃的ニュースがクラス中に広がった

事の発端は先週の日曜日

あるクラスメイトがクロちゃんが美人な女の人と一緒に楽しそうに話しているのを見たという

「ちょ、A？！」

「クロちゃんに.......カノジョ.......」

「みんなAがぁ！！」

いないって言ってたのに.......

そりゃあクロちゃんみたいにカッコよくて優しくて素敵な人に彼女いないわけ.......

「おーい、お前らそろそろ席つけよ」

「クロちゃん？！！」

「皆大好きクロちゃんですよー、って何だよ」

一斉に皆クロちゃんの方を見る

でも皆、私に気をつかってクロちゃんにその話題を聞かない

「ねぇクロちゃん」

そうだ
彼女いたから何？？

諦めるなんて私らしくないよ、ねえA！

「日曜に一緒にいた美人な人、彼女？」

力強くそう聞いた

教室中は静寂に包まれた

「知り合いのお姉さんだけど？」

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「嘘だ！！！」

「嘘じゃねーわ！」

「でも片思いとかなんじゃないの？！」

「確かに美人だけど、俺は」

その続きは
チャイムによってかき消された

「はい授業はじめまーす」

「ええ？！！」

結局上手く誤魔化されてしまった