黒尾先生は多分モテない【HQ】 (ページ22)

今日:4 hit、昨日:21 hit、合計:61,021 hit

黒尾先生と花火大会 IV ページ22

.

とりあえず人混みから抜けて一息つく
クロちゃんは私にジュースを奢ってくれた

「で、何泣きそうになってるんだよ」

「なってないもん！クロちゃんと私の運命パワーでもうへっちゃらだし！」

後で友達に電話しなきゃ
それより早くスマホ買い換えよう.......不便すぎ

それよりそれより

なにこれ夢？都合良すぎない？私に

「まぁ怖いぐらい会うな.......お前何かしたの？」

「だーかーらー赤い糸で繋がって＿＿＿」

「さっきこれ拾った」

「話聞いてよ！ってそれ、私の財布！！！」

クロちゃんって本当何なの？
神様？仏様？

「花火始まるぞ」

「もう8時？やばい楽しみ！クロちゃんと見れることが！！！」

「はいはい、俺も楽しみですよー」

冗談でも今なら倍嬉しい

だってだってさぁ
クロちゃん.......私ね

「あのさ、クロちゃん」

言った言葉は花火の音で遮られた

夜空には大きい音を立てながら花火が上がった

うん、そうだまだ言わなくて良い
言ったら今からでも寂しくなるし

でもすぐに分かっちゃうけど

もうちょっとだけ.......ね？

「あーあ、離れたくないなぁ.......」

君の傍にいられるって、

思ってたの