雇い主さん ページ6
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エレベーターに乗り12階のボタンを押す
ドアが閉まろうとする瞬間
？「あ！！エレベーター待って！」
そんな声が聞こえたから慌てて開くのボタンを連打した
？「あー間に合った…開けてくれてありがとね」
「いえ…」
勢いよく乗り込んできたのは背の高い男の人
顔は黒いマスクをしててあまり見えなかった
ひょいと11階のボタンを押したその人は
そのあとは何も話さず11階でエレベーターを降りていった
そして12階について
今はこれから働く5号室の前
雇い主さん、ほんと誰なんだろう…
ー会えばわかるー
そう言われたけどあまりテレビとか見ないからきっと知らない人だろう…
そう思いながらドアの横の機械の解除ボタンを押してカードキーを当てる
ーカチャー
そう音を立てて扉のロックが解除された
なんだか少しだけドキドキしてきた
雇い主さん、どんな人なんだろう
優しい人だといいなぁ…
そう思いながらそっと扉を開けた
え…
？「Aさん、僕の家にy…」
ーバタンッー
思わずびっくりしてドアを閉めてしまった
え？？待って、あの人歌手だったの？！
ドアの先にいたのはこの前
この仕事の説明を聞きに本社に行って警備員さんに捕まってたところを助けてくれた
あの背の高い男の人
？「なんで閉めますか！」
「す、すいません、びっくりしちゃって…」
笑いながらドアを開けて私に問いかける彼
？「部屋の案内するので入ってください」
「はい…お邪魔します」
そう言って彼の家に入った
？「僕の名前はチャンミンです、Aさん今日からよろしくお願いします」
「は、はぁ…」
入った玄関先で自己紹介が始まった…
ところでなんでこの人は私のことを知ってるんだろ…
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作者名：しおり | 作成日時：2022年7月6日 23時
