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とりあえずこの日は連絡先を交換してその場で解散した。
初日だからと早めに帰宅させてくれた風見さんには感謝したい。
家に着いた途端、床にへばりつくように倒れ込んだ。
くっそー、、神様は私をなんだと思ってるんだ…。
雪村×金髪男はダメだって。嫌な予感しかしないって。
こんなことになるなら警察官になるんじゃなかった…。
いや、公安部に来たのが間違いだったか。
警察学校時代にもう少し手を抜いておけばなぁなんて贅沢な後悔。申し訳アリマセン。。
今日はもうシャワーを浴びて寝よう、と脱衣所へ向かおうとした時…
突然ポケットに入れていたスマホが鳴った。
急いで取り出すと、ディスプレイには
〈降谷零〉
『げっ。』
出たくないと思いながらも、仕事なので通話ボタンを押して電話に出る。
『…はい。』
「降谷だ。さっそく連絡してすまないな。」
『いえ、とんでもありません。それでご用件は?』
「明日、さっき頼んだ資料を受け取るついでに軽く食事にでも行かないか?」
『お、お食事ですか?!…いった!』
驚きのあまりドアの角に足をぶつけてしまう。
「ん?大丈夫か?」
『はい!大丈夫です!ぜひご一緒させてください!』
電話の向こうで心配する降谷さんへ、かなり痛い足を擦りながら咄嗟に返事をした。
「そうか、それならよかった。
これから一緒に仕事をする君のこともちゃんと知っておきたいしね。」
……いや、大丈夫なわけないだろ。
ぜひ!なんて思ってるわけないだろばーか(ガキ)
……ん?あれ、なんか私すごい嫌な奴じゃない?
『そうですね!よろしくお願いします!』
「あぁ。じゃあまた明日。」
電話が切れた後、まだ痛む足を見て考えた。
まだ全然降谷さんのこと知らないのに、金髪なだけで毛嫌いしてる。
本当は超絶優しい人かもしれないのに。
私の個人的なことで勝手に……。
『ああああもう!!』
やはり厄介だ。
早く克服したい。じゃなきゃこの先降谷さんと上手くやっていける自信が無い。
自分に嫌気も指す。
でも…トラウマをすぐに克服するなんて、そんな器用なことできるわけが無い。
様々な葛藤を消すように、頭から強めのシャワーを浴びた。
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作者名:おと | 作成日時:2022年5月1日 2時