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『赤井、瀬川、今からそちらへ向かいます。』









久々の秀一との仕事。



私は秀一とタッグを組まされることが多く、

秀一の車で行動を共にしている。









「A、一応ナビを設定してくれ。」



『了解。』





運転席にいる彼は、彼の第2の顔である沖矢昴になっている。





『それにしても、沖矢昴の顔との仕事、慣れないわね。』



「フッ、いずれ慣れるさ。」



『沖矢昴の顔で赤井秀一の声も違和感しかないわ。』



「じゃあ、、こっちに変えましょうか」




と言って変声機を操作し、沖矢昴の声に変える秀一








『あ、いや、、私的にはこっちの方が違和感、、

口調が赤井秀一と正反対なんだもん。』



「早く慣れてもらわないと困るな。」



そう言ってまた赤井秀一の声に戻す。














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『ま、生きてるならどんな姿でもいいけど、。』



呟いたあと、急に恥ずかしくなって

窓に肘をついて外を見る。





「なんだ、最近やけに素直じゃないか。」



『べ、別に。』





なんだか余裕そうな秀一にムカついて


車の中に置いてあった秀一の煙草を1本奪って火をつける。









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「お前、辞めたんじゃなかったのか。」



『大丈夫。1ヶ月に1本程度よ。』



横目でチラッと私を見る彼。



「ずっと前から辞めろと言っているだろう。」



気付けば私の手にあった煙草が秀一に取られる。



『秀一はヘビースモーカーのくせに、』



少しいじけたように言うと秀一はまた余裕そうに笑って言った。









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「女の体に煙草は、特に害なんでね。

お前が将来泣かないためだ。」




と、秀一は私から取った煙草を咥えた。





『、、、』





私は何も言い返せなくて


ただ、今でもこんな私に優しく接する彼が少しだけ憎かった。









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おと(プロフ) - ange10ves25さん» ご清覧、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m大変申し訳ないです( ; _ ; )パート2以降は行間を狭めているのでどうか引き続きお楽しみいただければ幸いです。 (2022年5月8日 17時) (レス) id: 066d930de7 (このIDを非表示/違反報告)
ange10ves25(プロフ) - 面白そうで読み始めました。まだ読み始めですがとても楽しく読んでいます。ですが、行間があきすぎで少し読みにくいなと感じました(・・;) (2022年5月8日 0時) (レス) @page5 id: 90d5b01646 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おと | 作成日時:2021年8月16日 16時

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