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ふとスマホのディスプレイを見ると23時を回っていた
そして一件メールが入っている
迎えに行く_
それだけが書かれていた
別に頼んでないのに…
いつもこうしてくれるのはどうして、?
『そろそろ帰るわ。』
お会計を済ませ、バッグを持ち店を出ようとする
「ありがとうございました」
「歩きですか?」
『え?』
振り向くと彼もお会計を済ませていた
「歩きなら送りますよ。」
『大丈夫よ』
店を出ると雨がぱらついており
店の前には見慣れた車が止まっていた
『車だから』
「……そうですか。
本当はもう少し話したかった気もしますが、なるべく顔を合わせたくない人が近くにいるようなので。
それではまた。気を付けて帰ってくださいね。」
車の持ち主に気付いた様子の彼は
反対方向へと手をヒラヒラさせながら早々に帰って行った
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ガチャ_
『悪いわね、こんな時間に。』
助っ席に乗り込みシートベルトを付ける
「構わん。傘も持ってないだろうと思ってな。」
相変わらずこの人は優しくて頭を抱える
『ありがとう。今日は飲まなかったの?』
「あぁ。」
そう、と短い返事をして窓の外に目を向けた
「それより…」
『ん?』
「今の男、知り合いか?暗くて顔がよく見えなかったが。」
『……フフ、気になる?』
「まぁな。」
えっ、
意外な返事に動揺する
秀一ならもっとこう…
『…たまたま一緒になったお客さんよ。』
「そうか。」
バレないように顔を逸らして嘘をついた
まさか言えるわけない
それ以上彼は何も聞いてこなくて
車内には夜の雨の音がヒソヒソと響くだけだった
.
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おと(プロフ) - ange10ves25さん» ご清覧、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m大変申し訳ないです( ; _ ; )パート2以降は行間を狭めているのでどうか引き続きお楽しみいただければ幸いです。 (2022年5月8日 17時) (レス) id: 066d930de7 (このIDを非表示/違反報告)
ange10ves25(プロフ) - 面白そうで読み始めました。まだ読み始めですがとても楽しく読んでいます。ですが、行間があきすぎで少し読みにくいなと感じました(・・;) (2022年5月8日 0時) (レス) @page5 id: 90d5b01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おと | 作成日時:2021年8月16日 16時