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『…っしゅういち…!!!』
あ…
出た。
やっと、声が出た。
そう思ったのもつかの間
急に目が開き、見えたのは部屋の天井。
大量の汗をかいている。
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…夢見てたんだ
「おいA…!」
すぐ横を見ると、心配そうに私を呼ぶ秀一がいた。
良かった。
夢で、良かった…。
『…はぁ、、はぁ、、秀一…』
私の息は切れ、気だるい。
「ずっとうなされていたんだぞ、大丈夫か?」
『え?』
「それに高熱だ。
体調悪かったんだろう。なぜ言わない。」
私、熱出したの?
『…ごめん、体調悪いだなんて思ってなかった。』
身体が重くて、眠気があったくらいで
自分に熱があることに全く気付かなかった。
「…気付かなかった俺にも非はある。すまない。」
と、申し訳なさそうにする秀一
100%私が悪いのに、。
『ううん。秀一のおかげで悪夢から目が覚めたわ。
逆にお礼を言わなくちゃ。』
「やはりまた見ていたのか、」
『えぇ、いつもと同じ。
会えたと思ったらすぐにいなくなっちゃって
身体も動かなくて、声も出なくて。
結局秀一の声が聞こえて、その声を追いかけて…』
また、秀一に助けられちゃったな。
今度は私が私が、って思うのに
私はいつも助けられる側。
そんな自分に嫌気がさす。
『…本当、弱いわね。』
泣いてしまいそうなことに気付かれないよう
目元を腕で覆った。
『強く生きなきゃ、って思うの。
でも今日だって自分の体調管理もできずに熱出して
秀一に運ばせた挙句、こんな夜中まで心配かけるなんて
…笑っちゃうわよね、笑』
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泣かない、泣いちゃダメ
ダメなのに
『ごめんね、秀一…』
堪えていた粒が
目の横に流れ落ち、止まらなくなってしまった。
隠している腕はもう意味を成さない。
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おと(プロフ) - ange10ves25さん» ご清覧、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m大変申し訳ないです( ; _ ; )パート2以降は行間を狭めているのでどうか引き続きお楽しみいただければ幸いです。 (2022年5月8日 17時) (レス) id: 066d930de7 (このIDを非表示/違反報告)
ange10ves25(プロフ) - 面白そうで読み始めました。まだ読み始めですがとても楽しく読んでいます。ですが、行間があきすぎで少し読みにくいなと感じました(・・;) (2022年5月8日 0時) (レス) @page5 id: 90d5b01646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おと | 作成日時:2021年8月16日 16時