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『あのね、哀ちゃん、』



中々次の言葉を言わない私を横目で見る哀ちゃん。







こんなこと聞いていいのか分からない。

聞いちゃいけないのかもしれない。

私ってば、とんだしつこい女、、。







「何よ。言いたいことがあるならはっきり言って。」



年下のはずなのに、哀ちゃんにはいつも圧倒されるな。



『…聞きたいことがあるの。』




組織に潜入していた頃の秀一を支えた明美さんは、、




『…哀ちゃんのお姉さんは、』




秀一があそこまで愛する明美さんは、、









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『どんな人だった、?』


「…どうして?」


『…えっとね、私には兄弟姉妹がいないから

ちょっと気になって、、』



咄嗟に考えた嘘の理由。





この理由に納得はしてなさそうだけど

哀ちゃんは雑誌を見ながら呟いた。









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「明るい人だったわ。」









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「いつも笑顔を絶やさないような人。

それにお姉ちゃんは、私と違って組織の関係者ではあっても

普通の生活を送っていたわよ。殺される前までずっと。」









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「でも私を組織から抜け出させるために犯罪に手を染めた。

けれど、組織はそこまでしてもダメで、、結局殺されたわ。」





そうだったんだ、、






『…優しい人だったのね。』









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『妹思いで、優しくて、勇気のある人だったのね、、。』


「…えぇ。」









そうか

明美さんは、とても素敵な人だったんだね、、。









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明るくて、優しい上にちゃんと強さもあった明美さんは

ネガティブで心が弱い私とは全然違う。







明美さんのその性格が

潜入調査中の秀一を支えたのかもしれない。


彼女のおかげで、今の彼がいるんだ、、


そう思った。









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それと同時に



…ありがとう、明美さん、って。









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おと(プロフ) - ange10ves25さん» ご清覧、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m大変申し訳ないです( ; _ ; )パート2以降は行間を狭めているのでどうか引き続きお楽しみいただければ幸いです。 (2022年5月8日 17時) (レス) id: 066d930de7 (このIDを非表示/違反報告)
ange10ves25(プロフ) - 面白そうで読み始めました。まだ読み始めですがとても楽しく読んでいます。ですが、行間があきすぎで少し読みにくいなと感じました(・・;) (2022年5月8日 0時) (レス) @page5 id: 90d5b01646 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おと | 作成日時:2021年8月16日 16時

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