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隣のやつがさっきのジュースを差し出してきた。
そんな思いで見てたわけじゃないし、そもそもそんなに見つめてたのだと我に返り、慌てた。
「あ、いや、要らない」
断っても、いいから飲みなと言ってきそうな勢いだった。
「おい、帰るぞ」
後ろから声が聞こえた。
「あ、しょーた」
さっきの男の子に別れを告げ、しょーたの後をおった。
「何やってたの」
「何もしてないよ」
しょーたの背中と話す。
「なんで靴箱来なかったんだよ」
「考え事してた」
「あいつをガン見しながら？」
「そんな意識なかったし」
しょーたの足はだんだん早くなっていく。
「ねぇ、聞いてる？」
駅の改札の前で急に止まった。
「なんで、俺じゃないんだよ」
「え？」
「なんでずっと俺のそばにいないんだよ」
真剣な顔をしていた。
授業中でも、試合の前でも、そんな顔しないのに。
「俺は、お前がいなきゃだめなんだよ、Aじゃなきゃ…」
視界がボヤけ、しょーたの顔がはっきり見れない。
「私、だって… しょーたじゃ、なきゃ」
しょーたの胸の中に入ると、暖かい体温と、甘い匂いが2人を纏った。
しょーたのシャツをぎゅっと握った。
心臓の音がリアルで、私にまで伝染した。
しょーたの顎が私の頭に乗っかった。
「A可愛すぎ レッドカードな」
「退場したくない！」
今まで笑いあってきた時間を忘れず、新しい思い出に上書きしよう。
ふたりの間に出来上がった炭酸が弾ける音がした。
炭酸は苦手だけど、しょーたとの炭酸なら飲める気がする。
終わり
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いのきのこ(プロフ) - 、さん ご指摘ありがとうございます、初心者なので…すみません(><) (2020年1月20日 6時) (
レス) id: a27e8ef6d1 (このIDを非表示/違反報告)
いのきのこ(プロフ) - Miraiさん、ありがとうございます！！ (2020年1月20日 5時) (レス) id: a27e8ef6d1 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年1月20日 5時) (レス) id: aead4a2b5b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai(プロフ) - 面白いです！続き書いてください！ (2020年1月19日 22時) (レス) id: c766826a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いのきのこ | 作成日時：2020年1月19日 0時
