メリオダスの危機 ページ46
肉を裂く鈍い音が響く
でも…不思議と痛くない
遠くで悲鳴が聞こえる
…いや近くだ
ﾏﾘｱﾅ「いやっ!なんで!!
メリオダス様!!!」
目を開けると左手を血だらけにした
メリオダスが立っていた
私の喉に刺さる前に
左手で受け止めたのだろう
『メリオダス…?』
ﾒﾘ「ぼく、なにもおもいだせないけど
Aお姉ちゃんを
たいせつにしなきゃいけないことは
わかるんだ」
そう言いながら左手に刺さったナイフを
もぎ取った
ﾒﾘ「ぼくを戻す方法知ってるんでしょ?」
笑顔で言うメリオダス
その顔はもう5歳には見えなくて
『こっ…《コピー》ビビアン
《アブソリュート・キャンセル》』
シュンッ
音がして目の前には…
『メリオダス…!!』
いつもの大きさ
ﾒﾘ「ごめんな」
いつもの声
ﾒﾘ「A」
いつもの…私を呼んでくれる声
涙があふれてくる
ﾒﾘ「さてさてさーて
こいつはどうしようか?」
ﾏﾘｱﾅ「ひっ!!」
縮こまるモルディアナさん
ﾒﾘ「Aはどうしたい?」
いきなり聞かれてびびる
『えと…もうやらないって
約束してくれるなら…』
モルディアナさんは
首がおかしくなりそうなほど
勢いよく縦に振る
ﾒﾘ「…(ﾎﾞｿｯ」
メリオダスがモルディアナさんに近づき
何かを囁くと
モルディアナさんはさらに顔を青くして
人混みの中に消えていった
ﾒﾘ「大丈夫か?」
尻餅をついていた私に
右手を差し出してくれる
手…そういえば
『メリオダス…左手出して?』
ﾒﾘ「これくらいどうってこともねぇぞ?」
左手をひらひらと振るメリオダス
『私が嫌なの…!!』
私のせいでついた怪我だから
メリオダスはしぶしぶといった感じで
手を出してくれる
『《コピー》エリザベス
《ヒール》』
光とともに怪我が消えていく
ﾒﾘ「おまじないはやってくれないのか?」
にししっと笑った顔で言うメリオダス
思わずうっとなるが
助けてもらったんだから
これくらいはやらないと
『痛いの痛いの飛んでいけ…』
傷がふさがりきった左手を
せめてものあらがいとしてパシッと叩く
もう夕焼けになっていた
『帰ろう…メリオダス
私達のお店へ』
ﾒﾘ「あぁ…」
振り返ると
顔を真っ赤にしたメリオダスがいた
それは夕焼けのせいなのか
私のせいなのか
まだ…知らなくていい
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Rain☆(プロフ) - 200人おめでとうございます！！！これからもがんばってください！ (2017年12月16日 19時) (
レス) id: 591e17dc29 (このIDを非表示/違反報告)
サイネリア - 200人おめでとうございます!!また投票しました！更新楽しみすぎて毎日チェックしちゃってますw無理はせずに頑張ってください！ (2017年12月16日 14時) (レス) id: 5c401c5b79 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - お気に入り200人突破おめでとうございます！いつも楽しんで読んでいます！これからも頑張ってくださいね！ (2017年12月16日 10時) (レス) id: ebaca7d72e (このIDを非表示/違反報告)
朱華麒月(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！そう言っていただけるとがんばったかいがあります♪名前のところ、私が分かったところは直しました。もし至らない点があったらじゃんじゃん言ってもらえると嬉しいです！ (2017年11月14日 22時) (レス) id: 3ff1280174 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - とても面白くて一気に読んでしまいました!あと名前のところが変換されていないので変えて頂くことはできませんか？いきなりすみません…。 (2017年11月14日 21時) (レス) id: 5aa360cb54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼宮風香 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月30日 23時
